算命学☆大運天中殺が明けて(3)
~親子の縁が薄い~
2016年は丙申。日干支と律音の年だった。
後天運で律音になる時は、
自らの生き方(目標)を決めて努力を始めるのに適している。
この年に偶然、健康や癒しのワークショップに参加した。
講師が冒頭で、
「娘が二十歳を迎え、生きていてくれてよかった。
過酷な宿命である。娘と縁のない父親だけど、
二十歳まで共に過ごせた。」
と涙ぐむ姿に、もらい泣きする人たちがいた。
難病だろうか、大変だなと思ったが、
どうやら病気ではないらしい。
宿命、天中殺など聞き慣れない言葉。
占いは好きだけど、深入りしないようにと思いながら、
「親子だけど縁がない」という言葉に、父のことを思い出した。
父とは、ずっと折り合いが悪かった。
子供の頃、
「しっかりしろ!覇気がない。可愛げもない。」とよく叱られた。
お酒もタバコも吸う父が苦手で、
中学生頃からほとんど会話をしなかった。
ワークショップの後、
算命学が頭から離れず、ネットや本で調べた。
腑に落ちることが多くて面白いので、
とうとう体験教室に参加した。
そこで、私と父はとても縁が深いと知り、驚いた。
縁が深いのに、なぜ仲が悪いのか。
ネットや本を見てもわからない。
これは秘伝か。
理由を知りたくなり、勉強を始めることにした。
父の人体図を出すと、一目瞭然。
私と、ほぼ真逆。
若くて元気な星が多い。車騎星、天南星、天恍星。
しかも、身強である。身強はパワフルである。
それだけでなく、日干支が日座中殺。子供に縁がない。
父が園児の私に、
ぬいぐるみを買ってあげようとしたら、
「無駄使いしないで」と私が言ったようで、
ショックを受けたらしい。
「おまえに似ている」と、母に八つ当たりしたようである。
父の主星(本質)は調舒星。
繊細で情が深い。そうは見えないけど。
私の主星は司禄星。堅実で節約家。
ちなみに母にも司禄星がある。
そして、同じ日座中殺である。
夫婦仲が悪いはずだと納得した。
父は50代前半で病に倒れた。
私が教師になった年である。
半年前に引っ越しを手伝ってくれた。
元気に家具を運ぶ父の姿を思い出す。
あの時、「ありがとう」とちゃんと言えばよかった。
病気の原因は、飲酒と喫煙だと、ずっと思っていた。
でも、算命学では、
家庭に同じ日干支はあまりよくない。
どちらかがダメになるかもしれないと知り、
少し怖くなった。
信じるも信じないも自分次第であるが、
いろいろな見方がある。
最身弱の人は、
幼少期は過保護に大事に育てられるほうがよい。
でも、過保護に大事に育てるといっても、
一人ひとり違うので難しい。
私は友達が少なく、
教室で一人ポツンと本を読んでいると教師に言われ、
両親は学校でいじめられていると思ったようである。
それで、無理やり水泳教室。
仲間ができて、体も丈夫になると思ったらしい。
特に困っていない。集団より個人が好き。
マイペースなだけである。
自分の気持ちは親にも教師にも伝わらず、
唯一の理解者は英語塾の先生。
私の守護神(よき理解者、援助者)は身近な大人になる。
なるほどと思った。
幼少期に必要な愛情はもらえなかったように思うけど、
衣食住に困らず、学校も出してもらった。
十分幸せである。
両親なりに頑張ったのだと思う。
今は、感謝している。
算命学で両親の宿命が大変だと知り、
先祖や家系の縁も紐解きたくなった。
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