Hult Prize Japanが始動するまで

こちらは、2019年の記事を翻訳したものです。

日本での活動のきっかけ

ハルトプライズのオンキャンパスプログラムを日本で開催するために来日してから2年が経とうとしています。ユニークな国、美味しい食べ物、そして日本人の優しさに衝撃を受けました。オンキャンパスプログラムは大学生(大学院生)に自分の大学でハルトプライズに参加する機会となるだけではなく、学生が社会起業について考えるきっかけとなっています。

学生はハルトプライズの基盤です。世界各地の学生が私たちの活動を大きくしてくれています。日本の学生と交流をし始めてすぐに気がついたのはimpact(社会を変えるような活動)を軸にキャリアを積み、人生を歩む機会がないことにです。日本では決まった道(大学に行き、インターンをし、日本の企業に就職して50年かけて役員に出世する)を進まなければいけないというプレッシャーがあり、それ以外の選択肢がないかのような雰囲気や無力感を感じました。

新しい道を切り開いていく

私は何かを変える必要があると思いました。同時に、ハルトプライズが失敗を恐れずに社会起業をかじってみるプラットフォームになると確信しました。日本での活動の必要性を直感してからは、佐野さん(東京のリージョナルディレクター)と活動を共にしつつハルトプライズをより多くの学生に知ってもらうことに身を投じています。全国50校以上でオンキャンパスプログラムの開催まで漕ぎつけることができ、毎年1000人ほどの学生に参加してもらうことができました。

社会をよりよくしていきたい、という学生の強い想いがなければハルトプライズがここまで成長することはなかった言えるぐらい、学生は私たちの活動にとってかけがえのない存在です。同時に、私たちの成長は決められたレール以外の道を歩むことへの学生の好奇心の大きさも表しています。

東京ではハルトプライズの地域大会も開催するに至り、世界中から総勢200人の学生が参加しました。彼らが25前後ある開催地の中からわざわざ東京を選んだのは、私と同じく日本でImpactの道が開拓されると思っているからです。日本は今、この道を開拓する必要性に迫られています。あらゆる方法でそれをサポートしていくのが私たちの役割です。

Priya Sultan


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