【実話怪談】住宅街展示場
住宅展示場で、事務仕事や見学者対応している友人の話。
展示場ということもあり週末は忙しいが、平日は来客が少ないため一人になることが多かった。
そういう時は最上階の部屋には近寄らないようにしていた。霊感があるタイプでないが、事務所の最上階の一角から嫌な感じがするのだ。
その部屋は子供向けの大きなクマのぬいぐるみがあり、明るく可愛い雰囲気であるのに、クマのぬいぐるみとは逆側の部屋角から近寄りがたい何かを感じるのだ。
そんなある日、週末に見学に訪れた家族が最上階の事務所に通された。
すると3歳くらいの女の子が、そのクマのぬいぐるみのある一角を指差し
「おばけー!おばけー!おばけー!」
と楽しそうに言うのです。
何が見えるのか気になったが、ご両親もいた手前聞くわけにもいかず、心の中でやはり・・と思ったそうです。
世田谷区の住宅展示場です。
友人の感じる場所とは逆サイドを指さしていたそうです。