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学校フリースクールを卒業してからの話

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学校やフリースクールを卒業してから、アルバイトして一人暮らしを始める。就職して結婚をする。不登校をしても、学校に行っている他の人と変わらない平凡な生活です。 学校に行ってないこと…
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#HSC

不登校のその後のはなし〜僕のはなし10〜学歴について

アルバイトを探すのに学歴で 困ったことはありませんでした。仕事を正社員で探す時には あった方がいいと感じました。僕が正社員で働こうと探す時には ハローワークに行きました。ハローワークで募集している仕事は 高卒以上が多かったです。全然学歴なんか必要ないやんと 思う仕事にも高卒以上というのが多かったです。僕は通信制高校を卒業していたので、 その中から選ぶことが出来ました。ハローワークで探す時は 高卒があった方が選択肢が広がると思います。その中から自分に合いそうな仕事

不登校のはなしのその後 〜僕のはなし9〜働いていて困ること

アルバイトの面接や入ることで 学歴や不登校で困ったことは ほとんどありません。ただバイト先で中学・高校時代の話 になると困ってしまいました。適当に合わせる事が出来そうな時は 話を合わせて、無理そうな時は人を見てフリースクール に行っていたと話していました。周りの反応は、興味を示してくれる人も いましたが「そうなんだ」で終わることが 多かったです。不登校に理解がある、というか 多様な生き方を受け入れてくれる人が たくさんいる職場では働きやすかったです。理解がな

不登校のはなしのその後〜僕のはなし8〜 一歩踏み出すために

旅行から戻ってくると 気持ちがリセットされたようで スッキリしてパワーが出てくる。家にずっといると動き出すパワーが どんどんなくなってくるようで怖い。アルバイト探して見つからない時は ひたすら歩いていた。3駅先のイオンまで歩いてカフェに入り ノートに自分は何が 今欲しいのか、 やりたいこと、好きなことを書き 自分について考えた。大きな神社まで1時間くらいかけて 歩きながら考えて頭の中を整理した。 そして苦しい時の神頼みもした。気持ちを切り替え、前向きに 生

不登校のはなしのその後〜僕のはなし7〜祖父からの答え

そして次の朝、昨晩なかなか寝付けなかったが 不思議と6時過ぎにはスッキリ目が覚めた。朝食をとり祖父の眠る地へ向かった。 電車を乗り数駅で到着した。そこから小さな山を一つ越えなくてな 行けない。道は一本道で一回曲がればいいだけ 一回曲がればいいだけ・・なかなか曲がる道が見つからず心配しながら 歩き続け一時間。どうしよう最初の道が間違っていたらと不安に なってきたところで見つけました。曲がる目印とその先に民家が ここだ!教えてもらった地図通りで安心しました。民家から

不登校のはなしのその後〜僕のはなし6〜ほどよい距離

電車に揺られ外の景色を何時間も 見ていた。長距離電車にはトレが付いているから 安心して乗っていられる。トイレにすぐに行けないと思うと すごく不安になりお腹が痛くなったり 尿意を感じて苦しくなる。こういう電車は好き人も程よく乗っていて 目的地がある。着くまで決まった時間がたくさんある。 一人で自由だ。誰も僕を気にしない。 でも僕がそこにいることは知っている。話しかければ、話してくれるだろう。程よいこの距離感、この空間が好き。そして目的地に着いた。駅を降りるともう夕

不登校のはなしのその後〜僕のはなし5〜 あたまの中のもやもや

バイトを辞めた僕は 悩み考えて 祖父の眠る土地まで行くことにしました。18切符を使い、ゆったり時間をかけて みたことのない景色や空気を吸い、 答えを見つけたい。うじうじと悩んでいる自分を変えたいと思いました。安いユースホテルを予約して 18きっぷと時刻表をを片手に電車に乗り込みました。電車がゆっくり動き出しました。二時間もすると緑の木々や川などの 美しい景色が車窓に流れてきました。小さい頃から僕はいつも 周りのことを考えて疲れていました。「これをしないといけない」

不登校のはなしのその後〜僕のはなし4〜 答えがほしい

喫茶店のアルバイトをして一年経ったとき 僕は自分に問いかけました。 「一生この仕事を続けたい?」 答えは「NO」でした。 うまく言えないけど、常に緊張感があり うまく力を抜けない。 自分に合ってないと感じました。 僕は自分に合わないと感じた事と 時給がとても安く、将来これでは 一人暮らしをする事ができないと 思い辞めることにしました。 僕は不登校で学んだことは 合わない環境は無理しても良いことがない。 それは、楽したいとか怠けたいとかではなく 自分に合ったとこを

不登校のはなしのその後〜僕のはなし3〜喫茶店というしごと

僕の夢であった喫茶店お仕事は とても勉強になりました。コーヒーを淹れると毎回少しコーヒーが残るので 味を覚えるために飲ませてくれたりコーヒーの豆に対して水の量や挽き方など サンドイッチやパフェの作り方など 学びました。全部作り方をメモにとり今でも大切に残しています。ホールでは、お客さんを覚えて行きました。新しいお客さんも何回か通うと 「ミルクは要らなかったですね」と声をかけると 「覚えてくれたのね、嬉しい」と 喜んでくれて僕の方まで嬉しくなりました。苦手なことも

不登校のはなしのその後 〜僕のはなし2〜普通がわからない

喫茶店で働き始めて 中と外では大違いでした。ゆったりとした空気の中で 働くののだと思っていましたが、お昼時になると、 仕事のお昼休みのお客さんで満員になり 次から次へとコーヒーや料理を出し 目の回る忙しさでした。ここで学校に行ってなくて困ったことが ありました。というか話がそれますが不登校あるあるだと思うのですが 普通がわからない。普通に学校に通っていた人がどの程度 知っているものなのかがわからない。頭がいい人だけが知っているのか。知らなくても、まぁ忘れること

不登校のはなしのその後 〜僕のはなし 1〜 将来の夢

学校とフリースクールを卒業して スッキリとして白紙になった僕は、 まず、アルバイトで お金を稼ごうと思いました。 そして、僕の一つの夢であった 喫茶店で働こうと思いました。 僕の夢は、家以外に帰れるような場所、 人がそこに行くと、ホッと安心でき、落ち着けるような 場所で働きたいと思っていました。 そのイメージが喫茶店でした。 チェーン店ではなく、個人経営の小さなお店の方が温かみが あるような気がすると考えた僕は そういうお店は、求人広告などに載せないだろうと思い