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「日本語学校」?「日本語教室」?いいえ「補習班」です

こんにちは。たまです。  

今回は、台湾における「日本語学校」と「日本語教室」の違いって?という話をしていきたいと思います。


わたしは今、台湾で日本語教師をして2年半になりますけれども、ちょうど3年前の今ごろ、日本語教師としてどこで働けるかなぁということで、ネットで日本語学校の情報を、海外のものも含めいろいろ探していました。


その当時、日本語学校の情報は「日本にある日本語学校」のものがほとんどでした。と言うのはTwitter等で発信している日本語教師の方は、おそらくほとんど日本にある、いわゆる告示校である日本語学校の先生だと思うんですよね。


日本語学校ってどういう状況なのかなぁって言う情報を探していた時は、その日本にある日本語学校のイメージがとても膨らんでいったわけです。それ以外に、もちろん海外のたとえばベトナムとかタイとかの日本語学校の話もあったんですが、そんなに多くなくて、なんとなく日本語学校っていうのはこういう感じなのかなぁと言うイメージを漠然と思っていたんですね。


そして、日本ではなく海外で日本語教師として働こうと思って求人サイトなどを見ていた時に見かけたのが、この台湾の補習班というものなんです。補習班て一体何なんだろう、日本語学校じゃないのかな?って言う感じで最初はなんだかよくわかんなかったんですね。求人を出しているその補習班のサイトを見たり、サイトに掲載されている写真なんかを見てもよくわからない。日本語教室という表現もしているところもあったりして、ますます「日本語学校」とは違うの??って感じで、その辺のイメージが全然わかんなかったんです


さらに、台湾には「日本人学校」があるので、その辺も自分の中でちょっとごちゃまぜになっちゃっていた部分もあったんですね。日本人学校と言うのは例えば海外に駐留するご家族の子どもさんたちが通う学校で、教えている内容は日本にある学校ともうほぼほぼ同じ。教科書はもちろん、教材等や教える内容、教室運営なんかもほぼほぼ日本と同じ。そういう学校のことです。わたしはその辺の事情にあまり詳しくなかったので、日本人学校と日本語学校が、すでにごちゃまぜになっちゃっていました。


そして実際台湾に来て、この補習班で働き始めてみてようやく、「あーここは日本語学校というわけではないんだなぁ」ということがわかってきました。


この補習班は、ほんとに台湾人の子ども、小さい子だと4~5歳位から大人はまぁ50代60代の方まで日本語を勉強しに来ている、そういう教室だったんです。それでだんだんと、あ、これは要するに「塾」なんだ、ということがわかりました。しかもこの補習班は1対1の教室なので、日本の日本語学校のようなカリキュラムとかシラバスとかそういったものも全くないし、その辺の感覚も以前ネットで見ていた日本語学校の雰囲気とは全く違うんですね。


台湾で日本語を教えるというと、こういう補習班、塾で教えるのが1番先生になりやすい就職先みたいです。もちろんそれ以外に、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学などなどで、教科の中で日本語を教えるという授業もあって、そこの先生として日本人の日本語教師が就職する。そういう方ももちろんいらっしゃいます。


そういう就職はどういうふうにしたらできるのかはちょっとよくわからないですけれども、わたし自身は全く中国語ゼロの状態で台湾に行ったため、台湾のスタッフや社員の方と中国語でコミニュケーションができない時点で、例えば公立や私立の学校などの先生になるという事はまぁまずまず無理でした。新人日本語教師が就職する先としては、個人が経営している私立の補習班が募集する求人に応募すると言う形しかない、ということです。


まとめますと、日本語学校と日本語教室の違いと言うのは、他の海外はよく解りませんけれども台湾の場合は全く違う。台湾にはそもそも日本語学校は無い。あるのは趣味としてあるいは、また別の機会に話しますけれども、日本人を親に持つ子どもさんが日本語を学ぶための場としての「補習班」というかたちだということです。


いかがだったでしょうか。 少しイメージがお分かりいただけましたでしょうか.。


それではまた次回お会いしましょう。

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