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ミゲルとジョルディの素晴らしいニッポン蹴球~アジアカップ日本代表総括~

ミゲル(M):オラ ジョルディ。久しぶりだね。
ジョルディ(J):オラ ミゲル。年末から1ヶ月ばかりバルセロナに帰ってたんだよ。
M:おお、バカシオン(休暇)だね。楽しかったかい。
J:まあね。でも京都の人はオモシロイね。「バカ(馬鹿)シオンいうくらいやからアホなコトしたはったんですか?」だってさ。
M:アハハ。実際はどうだったんだい?
J:当たらずとも遠からずだけどさ(笑)。

M:ところでアジアカップ、あっさり終わっちゃったね。
J:そうだね。日本代表、大会前は優勝して当然、みたいな雰囲気だったけど、終わってみればベスト8。3勝2敗だもんね。
M:大会前まで9連勝。ドイツにも勝った。点は取るけど取られない。選手層厚い。死角なし!えらい勢いだったけど。

J:イラク戦もイラン戦も試合をコントロールできていた時間が少なかったよね。
M:攻めてる時間帯も体をガツガツぶつけられて余裕もってボール運べないから崩しきれないし。攻められると個の力でガァ~ッってやられちゃう。

J:取る時はきれいなゴールが多いんだけどね。特に相手が弱いと。
M:そうなのよ。相手が弱いとホントに強い。あたり前か。

J:前評判が高かったから油断してたってわけじゃないと思うんだけどね。スペイン人に比べると日本人は謙虚だから。
M:親善試合やワールドカップ予選に比べるとね、相手の本気度が違うし。優勝候補にひと泡ふかせようと準備もしてくるしね。

J:でもね、結局やられてるときって似たようなパターンなんだよね。日本対策の奇策にやられた、ってわけじゃなくて。球際のボールの奪い合いで劣勢で、自分たちのリズムが作れなくて。修正もうまく効かなくてっていう、ゲームプランとか戦術とか以前の話だったと思うよ。
M:でもそれって女子ワールドカップのなでしこジャパンがスウェーデンに負けた時とおんなじじゃん?
J:そうか。男子も女子も日本人のフットボールは同じなのか。
M:そりゃそうだよ。われらがラ・ロハ(スペイン代表)だってそうじゃんか。ぐるぐるパス回してるだけで前に進まないし、リードされて残り時間なくなってもまだ回してる。
J:確かにそうだ。

M:男子の日本代表に話を戻すけど、彼らの弱みはCBめがけたロングボールにもあるよね。今大会も谷口や板倉がそこを露呈した。
昔っからだっていうよ。韓国にはいつもアレでやられてた。ドイツに勝てたのもドイツがアレをやらなかったからだって、オールドファンのおじさんが言ってた。
J:ナルホド。しかも今大会はGKがお粗末すぎたし、横からのボールにファーサイドがしょっちゅうフリーになってた。とにかく守備に問題があったね。

M:負けるとボロカスだね。当たり前だけど。
J:日本のメディアはここまで言わないでしょ。「お疲れさん。次回頑張りましょう」くらいしか言わない。優しいね。
M:欧州のメディアに比べるとね。だからイニエスタも日本が気に入ったんじゃない。不調でも何も言われないし、たまに見せる良いプレーだけ取り上げてくれる。
J:しょっちゅうバカシオンで国に帰ってても文句言われないし。
M:むこうでバカしてたどうかは知らねぇけどね。

J:いやいやお疲れさんでしたサムライブルー。ゆっくりバカシオンを取ってください。でも、あんまりバカをして告訴とかされないように。■

(この対談はフィクションです。筆者の思いは色濃く反映されておりますが・・・。)

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