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羽後日誌~蹴球編~ 5月8日更新 セサル・ルイス・メノッティ逝く

5月8日

僕が「世界のサッカー」に目覚めたのは中学生のころ。
1978年のワールドカップ。

その時、地元アルゼンチンを優勝に導いた名監督、セサル・ルイス・メノッティが先頃亡くなりました。

軍事政権下のアルゼンチン。
海外でプレーする選手たちを招集することもままならず、「国内組」中心で臨んだワールドカップでしたが、ドリブルとワンツーリターンに象徴される攻撃的サッカーで初優勝を果たしました。

それまでのアルゼンチンは守備的でダーティーで「野獣」などと形容されるなど決して良いイメージを持たれていなかったのですが、この大会で面目を一新。

また、初優勝したことで「勝者のメンタリティ」を持てたのか、以降の大会では優勝候補の常連に名を連ねるようになり、優勝3回、準優勝2回の戦績を残しています。

そのきっかけを作ったのがメノッティ。

1978年の代表チームでは最終選考で当時ユース代表のエースだったマラドーナをメンバーから外し、後に「メノッティのあの仕打ちだけは許せない」とマラドーナをして言わしめたとか。

1986年メキシコ大会の優勝監督カルロス・ビラルドが守備重視だったことと対比され、アルゼンチンサッカー界がビラルド派(現実主義)vsメノッティ派(攻撃的/理想主義)に二分されたとか。

まあ、逸話?の多い方でした。

1978年優勝後にメノッティの手記がサッカーマガジンに連載され、むさぼるように読んだことを覚えています。

紙吹雪が舞うスタジアムを疾駆する白と水色の縦縞ユニフォームとともに、煙草をくゆらすメノッティの姿は鮮明に記憶に残っています。

合掌。

2024年1月10日

フランツ・ベッケンバウアーが亡くなりました。
かつてはエレガントと形容されるサッカー選手が時々いました。今はほぼ絶滅しましたが。
ベッケンバウアーはそんな形容が最も似つかわしかったと思います。

ニューヨークコスモスで来日した時の記憶だと思いますが、最終ラインからさりげなく前に出て、背筋を伸ばした優雅なフォームから右足アウトサイドに乗っけるような浮き球のパスをディフェンスラインの裏側にヒョイと落としたプレーが印象に残っています。

代表監督になってからは一転してピッチサイドで怒鳴りまくってました。

1990年W杯決勝だと思うんですが、あんまりベッケンバウアーがガミガミ言うもんだから主将のマテウスがタッチライン際まで来て「るせーっ、黙って見てろ!」って一喝した(と思います。ドイツ語なんでわかりませんが)シーンがこれまた印象に残ってます。

合掌。

2023年12月3日

小野伸二 ラストマッチでした。
久々に見ましたが、ちょっとお腹周りに肉がついてスプリントもノタノタしてましたが、わずか20分余りのプレー時間で才能の片りんを見せてくれました。
「有り余る才能」と、かつては言われてましたが、今は「この期に及んでも尽きぬ才能」でしょうか。
視野の広さとナチュラルな振りから出てくる多彩なパスはさすが。
ほぼファーストプレーの浮き球をそのままダイレクトで裏に送ったシーンとか・・・。
解説の播戸さんも言ってましたが、最近あのテのパスを出そうとする選手が減ってる気がしますね。
交代の時、両チームの全選手とハグしてピッチを去るまでの間、実質的に試合は中断してましたがレフェリーもスタンドももちろんみんなOK。
レフェリーだって握手くらいしたかっただろうな。
44歳。お疲れ様でした。

昇格プレーオフは東京ヴェルディが終了間際のPKで16年ぶりにJ1復帰を決めました。
エスパルスとの「オリジナル10」(Jリーグ発足時の10チーム)同士の対戦でしたが、選手の顔ぶれをみるとエスパルスはともかく、ヴェルディの方は交代で出てきた長谷川くらいしか知った選手がいませんでした。あ、城福監督がいたか・・・。
かつてのヴェルディといえば、GK菊池、DFは加藤久さんや都並に松木、MFにはラモスや北澤がいて前線には武田、そして「キング」カズetc.・・・。
アクの強いスターたふてぶてしいプレー見せていましたが、近年は「定位置」のJ2で地味なプレースタイルという印象。
読売クラブ時代からの伝統で相変わらず育成はしっかりしていて「育てて売る」クラブにモデルチェンジしていた感じですが、果たして来シーズンはどんな選手たちがどんなプレーを見せてくれることやら■
【追記】
でもなぁ、エスパルスのDF、なんであの時間帯にあの場所でスライディングしたんだろう?
中にはGK以外に2人カバーがいたし、自分も振り切られたわけでもなかったのに。
我慢して並走してればそれでよかったハズなのになぁ…。

9月8日

W杯アジア最終予選 日本vs.タイ
初戦vs.UAEを落とし、ここでも下手な負け方をするとハリル監督のクビが危うくなる?第二戦。
とりあえず帳尻を合わせて2-0の勝利だった。内容は必ずしも良くなかったが、W杯予選は内容より結果、ということで割り切りましょう😓
とはいっても、組織的なカウンターも個の打開力もない、要するに怖さのないタイ相手にパッとしない戦いぶりでした。
長谷部と山口を並べる必要があったのか?引いて守る相手に、間で受ける受け手に精度の高いクサビを入れたり、横に繋いで食いつかせて裏を狙ったり、そうした細工の利くMFを使う発想はなかったのか?柏木とか大島とか。
スペースのない前線でのボールの収め役や、混戦での泥臭いゴールは、岡崎の方がはまり役だろう。浅野もできなくはないが、年季が違う。
こうして考えると、対戦相手のタイプや力量、初戦を落としたというシチュエーション、予想される試合展開を想定したベストのスタメンだったのか?と疑問が残る。
実際、ディフェンディングサードに引きこもる相手に工夫のない縦パスやサイドからの放り込みを繰り返し、大味感は否めない。
ハリル監督の「縦に速いサッカー」が、こういうモノを目指しているのだとすると、前途多難だ。
運良く本大会に出られたとしても、「世界を驚かすサッカー」はできないだろう。
個々の選手の出来不出来はともかく、コンセプトやゲームプラン、それらに即した選手起用がなされているか?に注目する必要がある。

8月23日

一拍遅れましたがリオ五輪男子サッカー決勝雑感。
サッカーには時としてアンチヒーロー、アンチクライマックスの風が吹くんですが、今回はサッカーの神様もそんな無粋なことはしなかった。
聖地マラカナンでネイマールが点を取って勝つ。正しいドラマツルギー。
さすがにここでドイツに勝たせたら、ブラジル国民がサッカー嫌いになっちゃうかも知れない。それはないか😅

試合は終始ブラジル優勢。特に前半は本家顔負けのゲーゲンプレスでゲームを支配した。超モダン。それを優美なサッカーを標榜してきたブラジルがやる❗
しかしドイツもさるもの。後半に入ってブラジルのプレスが止んで、ほんの数分セカンドボールを立て続けに回収し、ブラジルがマークを掴めなくなった間隙を衝いて同点に。
しかしその後はドイツも運動量が落ちてピッチ各地で一騎討ちが始まる古き良き白兵戦に。個の力に優るブラジル優勢。
ただドイツもゲルマン魂(最近使わねぇな。この単語)で踏みとどまって、延長、PKへ。
ここからはさっき書いた通り。サッカーの神様の思し召しでしょう。

ブラジルは良いチームだった(特にボランチのレナト・アウグスト)が、真ん中で構えるストライカーがいなかった。カレッカやロマリオ、ロナウドみたいな。前線で渦はできるが、その中心がいない。
ドイツは有力選手が召集できなかったようで一番の有名人?は監督のルベッシュ(82年スペインW杯の時のドイツのCF)。でも根性でよく頑張った。

総じて良くできたエンターテイメントに仕上がってました✌✌✌

8月17日

ジョアン・アベランジェが亡くなった。
言わずと知れた元FIFA会長。
サッカーを文字通りのグローバルエンターテイメントに仕立て上げ、FIFAをIOCを凌ぐ世界最強の競技団体に育てたのも、この元ブラジル水球五輪代表選手のおじさんだった。
アジア、アフリカなど「第三世界」を味方につけ、電通など商業勢力を抱き込んでワールドカップの拡大を断行。年代別ワールドカップやコンフェデ杯、女子ワールドカップなどを立ち上げた。五輪サッカーを単なる年代別大会にしちゃうんだから凄い😓
結果として、70年代までは古き良きスポーツ貴族の価値観が残っていたFIFAを一新した。90年代に川淵さんがやったJFA改革を彷彿させる。
現在のサッカー隆盛はこのおじさんと右腕のゼップ・ブラッターによるところ大だろう。
反面、不透明な意思決定プロセスや汚職などFIFAを魑魅魍魎の巣窟にしたのもこのおじさんたち。
地獄に行くのか天国か。サッカーの神様のみぞ知る。
享年100歳。合掌。🙏🙏🙏

8月11日 

五輪日本代表の戦いは終わった。
 1勝1敗1分ながらグループリーグ敗退。
 イマイチ評価の高くないこのチームだったが、意外に僕は好意的だった。
 確かに、アトランタやシドニー、北京といった大会での若きスター選手が居並ぶ代表チームに比べると地味なイメージは免れないが、それでも櫛引、植田、室屋、遠藤、大島、原川、矢島、南野、浅野、久保。う~ん、確かに地味だな・・・。いやいや!そうじゃなくてそれぞれよさげな個性を持った選手が集まっていた。
 結果的にはDF陣に怪我人が続出し、オーバーエイジ枠をその補充に充てざるを得なかった。かつ、オーバーエイジの選手が先発でDFラインを担ったことで急造ラインとなってしまったことが、ナイジェリア戦の5失点やコロンビア戦の藤春自殺点につながったのではないか?
 耐えて勝つ「おしんサッカー」(古ぅ~)の基盤が本番になって揺らいでしまったということか。
 また、サイドをドリブルで衝けるアタッカーが選ばれていなかった。攻撃正面が狭くなり、サイドに開いても、中で待ち受けるところへクロスを入れるしか攻め手がなかった。サイドから突いてDFを外に引きずり出すような攻めのオプションを持っていなかったのは残念。
 とはいえ、大島の充実は収穫。クレバーな位置取りと、パスセンス。ドリブルでの侵入と攻守にわたる貢献は大。チームMVPでしょ。
 しかし、久保を五輪で見たかったなぁ~‼

8月4日

 五輪日本代表、久保招集を断念。残念無念!
 代わりに呼んだ鈴木武蔵では格の違い歴然。
 しかしまぁ押し込まれた展開になるだろうから、前で追ったり、ターゲットになったりの鈴木の持ち味も生きるかも?
 いずれにせよオーバーエイジ興梠への期待が高まる。
 
 一方、第一戦対戦相手のナイジェリア。資金難で航空券の手配がつかず、試合2日前でも開催地マナウスに未到着とか。
 セコいけど好材料。無理して来なくていいよ👌
 ちなみにナイジェリアの監督はシアシア。90年代ナイジェリア代表黄金期?の一員。懐かしい。。。
 アフリカのチームによくある?トラブルですが、ご心労お察し致します‼

7月29日

久保裕也の五輪出場が危ぶまれている。
本人の膝の具合が悪いのかと思ったら、他の選手の故障で所属クラブが久保を手放すのを渋っているらしい。
京都時代、十代の頃から「久保は凄い❗稀代の才能❗」と言い続けてきた僕としては世界の皆さんにその才能見ていただきたかっただけに、不参加となるとなんとも残念。
JFAも交渉に入ったようだ。
お願い!何とかまとめてきてちょ❗m(__)m

7月27日

少し前の話だが、Jリーグが英国の動画配信大手と年平均200億円、10年間の契約を結ぶことになった、と報じられた。
 これにより、Jリーグの放映権収入は5倍にもなり、さらに著作権はJリーグに帰属するとのことで、映像の二次利用の自由度も高まる。
 欧州や南米以外の「第三分野」のサッカーコンテンツをうまい具合に青田買いしてくれたということか。まずは良かった。。。
 ここで確保できた財源をJリーグは有効利用してほしいですね。
 たとえば。。。
 1)悪名高い?2シーズン制を廃し、1シーズン制へ回帰。新聞観てても順位表は年間順位ベースで表記されている(少なくとも日経)。みんな?年間順位で見てるんだから、とっとと元に戻すべき。もともと収入減への対応策として打ち出した2シーズン制なんだから。
 2)下部リーグ選手の待遇改善。J2下位やJ3の選手たちの年俸をもう少し上げてあげましょう。下部クラブへの分配金を厚くすればいいハナシのはずなんで。サッカー選手が職業としてもう少し魅力的な、憧れの対象となれるように。
 3)上に関係しますが、選手の年金制度の拡充、早期に引退した選手のセカンドキャリア支援といった地味なところにも財源を振り向けてほしい。
 4)育成システムの再整備。1990年代に整備された育成システム、草の根レベルの指導者育成システムは、見直しの時期が来ているのではないか?Jリーグが始まったころに小学生だった層が、指導者になる年齢にとっくになっている。それまでの根性部活に馴染んだ層とはまた違ったメンタリティーや価値観、経験を持っているはずなんですが、草の根レベルのジュニア育成の現場は指導者の世代交代を織り込んだ、もしくは促進するような改革がなされているか?サッカー文化の土壌を作っていくのはそうした草の根指導者なのだから。
 このあたりが僕のイメージする「新財源による日本サッカー改革案」なのですが、皆さんはどうお考えですか?


7月11日

EURO2016ファイナル。
いやはやなんともアンチクライマックス的エンディングでした。
C.ロナウドの前半負傷退場もある意味アンチヒーロー的。
サッカーはコレだから付き合いきれない。コレだから面白い!
とはいえ、ポルトガルの試合運びはなかなかのもの。特に後半以降。
巧みにスペースを消してフランスに良いパス良いシュートを打たせず、機をみて仕掛けるカウンター(もしくは時間稼ぎ)の見事なこと!
アンチクライマックスとしてのサッカー的ドラマツルギーの実践としてはこれ以上ありません。
悪く思うな、フランス国民(^_^)

7月9日

EURO2016もいよいよファイナル。

大本命ドイツを降して勝ち上がった地元フランスはさながら主人公。

一方のポルトガルは昔ほどのキレが見られなくなったC・ロナウドを押し立てて、苦しみながらの決勝進出。さながら、マラドーナ時代のアルゼンチンのよう(この間のW杯もそう?)。

「悪役」ポルトガルは「主人公」地元フランスに対し憎々しげに振る舞いつつも最後はやられちゃう。。。というのが最も据わりの良いストーリーなんでしょうがさてどうなるでしょう?

サッカーの世界ではしばしば「アンチヒーロー」「アンチクライマックス」的なドラマが起こりますので。

1998年に地元で「正しいヒーローたちのストーリー」を実現してみせた当時の主将、D・デシャン監督の手綱さばきに期待したいところです。(ジダンはいませんが)

6月22日
EURO2016。イングランド予選2位通過。ウェールズの後塵拝す。
ルーニー以外に中盤で配球できる選手がいない!
古くはB・チャールトンに始まり、トレバー・ブルッキング、ブライアン・ロブソン、グレン・ホドル、ポール・ガスコイン、近年ではS・ジェラードと連なる系譜はついに途絶えたか!?
アカデミー充実の効果よりも、プレミア開放によるウィンブルドン現象の方が先に現れた結果?
いっそEU離脱でプレミア「国産化」が進めば優秀なMFも現れる?

6月20日

EURO2016、ポルトガルvs.オーストリア スコアレスドロー。CロナウドPK失敗。昔に比べると体が大きくなり、運動量や俊敏さが落ちたような気がする。CL決勝で上半身の裸見たけど、僧帽筋とかスゴい。筋肉つけ過ぎちゃうか?

同じくEUROネタ。国外強制退去させれたロシアのサポーターリーダー、極右でネオナチ思想の持ち主だとか。でもって、プーチンさんが後ろ楯についてるとか。ホンマかいな?どうなってんねん!

最後はカズさん。ヘディングで最年長得点記録更新。お見事。アタマが下がります。m(__)m

6月19日

川崎F、痛恨のドロー。
立ち上がりの2失点は、最近は影を潜めていたルーズな守備が再発した。
切り替えて攻めるしかなかったが、憲剛がいないのが響いた。
代役の大塚もよく繋ぎに絡んで奮闘したが、いかんせん憲剛みたいなチェンジオブペースができない。どうしても一本調子になって予測可能な攻めとなった。
それでもよく同点までは持っていったが、終盤は体もアタマもバテてきていた。
交代枠がもう1つあれば原川投入もあったのだろうが、エドゥアルドの負傷交代が痛かった。
一方鹿島は5連勝。終盤の追い上げは数年前の逆転優勝を思い起こさせる。
最終節、どうなるか!?
風間さん、お願い!

6月17日

英国のEU離脱問題。
離脱するとプレミアリーグでプレーするEU選手に労働ビザ?が必要になり、選手が大幅にへっちゃう可能性があるとか。
日本人とか非EU選手にとっては採用機会が増える?
離脱支持派の英国大衆にとってはどうなんでしょ?
プレミアの魅力減退?
それとも「昔のイングランドリーグに戻るから良いんだ!」って感じなんでしょうか。確かに今のプレミアは余りにも多国籍化してますからねぇ。

6月16日

U-23 リオ五輪代表のオーバーエイジ枠の候補者が、興梠(浦和)、塩谷(広島)、藤春(G大阪)になりそうだ、とか。
僕の予想というか推奨?は、金崎(鹿島)、昌子(鹿島)、酒井高(ハンブルガーSV)だったんですが大外れ。
今のチームに足りない部分を充足するという意味では似たようなポジションの選手を選んでいるのだが。
さて、どっちが妥当?

6月13日

 EURO 2016。イングランド、勝点3が手元からこぼれ落ちた。終了間際に勝ち越した開催国フランスとは好対照。枝葉のプレー(試合はその積み重ねではあるのだけれど)はともかく、終了間際の得点失点はサッカーではよくあること。その前にあのルーニーのシュートを決めておけばとか、結局のところ結果論でしか語れないのはある意味サッカーという競技の特性ゆえか。

 第一戦の結果が大会を通しての結果にどのようにつながるのか?根拠希薄の「過去の例」を踏まえてメディアはいろいろ語るけど、この結果が英仏それぞれの代表チームにとって吉と出るのか凶と出るのか、やっぱ結果論になっちゃうよねぇ・・・。

 それはともかく、30歳になったルーニーは見事な中盤での「司令塔」ぶりをみせた。縦に急ぐ若いチームでタメを作って左右に散らし、機を見てバイタルに侵入しきわどいシュートを放ち・・・・。アタマは前から薄かったけど、顔つきの老け具合もようやく追いついてきた。そしてプレーはそんな外見相応に味わい深くなってきた。いいじゃないですか。今大会がルーニーにとって幸あらんことを。

6月12日

昨日の鹿島vs浦和の2-3位対決。負けた方が1stステージ優勝がかなり苦しくなる一戦だったが鹿島は「らしい」試合運びで勝利を手繰り寄せた。堅実に粘り強く、けれど余裕をもって浦和の攻撃をしのぎ、カウンターでケリをつけた。浦和はここへきてまたもナイーブな試合ぶり。得意?の終盤失速か?自力優勝がなくなった上に強豪続きの4連戦。

一方の川崎はFマリノスを圧倒したとか。小林悠のPKゲットも渋かったね。次節はいよいよ大詰め。川崎、初のリーグ優勝なるか!?

6月8日

キリンカップ決勝(って言っても、4チームトーナメントで決勝呼ばわりは気恥ずかしいけど)、日本代表はボスニアヘルツェゴビナに1-2で敗戦。さすがFIFAランク20位。したたかで賢いサッカーは日本より一枚上手でした。巨漢ぞろいはさながら「ボスニア山脈」。この山々が統率のとれたラインコントロールを行い、必要に応じ体を張って守る。日本のDFの視野から逃れて巧みにワンタッチシュートを放つ。ボールの置き所も「わかってるやん」って感じ。決して小回りの利く技巧はないけれど、やってくることはセオリー通りでびっくりするような意外性はないけれど、わかっていてもやられてしまった。脱帽ですな。

 試合後の選手たちの表情やコメントが完敗のショックを物語っていた。「最終予選までもう試合はないのに」。宇佐美だけは「オレ、前半はやれたし」みたいな顔でさばさばしてたけど。

 ところが放映していた民放は、アナウンサーも解説者も番組を挙げて「前向きムード」を演出しようと躍起。日本のミスは無視して流し、「いいねいいね!」の連呼。流れが悪くなっても「いいや!前向きな話ししよ!」。いや、アンタ解説者でしょ。そんなんでいいの?ちゃんと戦況を分析せにゃぁ。ま、毎度のことだけど。試合後のインタビュー。ひとしきり反省の弁を述べた選手に対し、「最後に前向きのコメントをおねがいします」。エエっ!オマエそれって選手の気持ち無視した強制でしょ!ディレクターから命令されてんのかもしれんけど。涙目の浅野をカメラは追っかけまわすし。。。。

 視聴者が違和感を感じてないと思ってるんでしょうかね?こんな番組作りに。だとすれば随分視聴者をナメたハナシ。昔っからですが。

 衰退するTVメディアに危機感はないのか。。。?

5月29日

川崎F、終了間際のOGで磐田降し勝ち点3ゲット!特に後半はゲーム支配し、多彩な崩しでゴールに迫るも得点できず。ここで引き分けると失速か・・・。と思っていたところに見事な揺さぶりから必然のOG!風間監督のガッツポーズが印象的でした。浦和引き分けで前節の新潟戦ドローが帳消しに。残り2試合多い浦和次第とはいえ、今日の勝ち点3は大きな前進‼

5月22日

川崎F、新潟と引き分け。勝点2を失った感。大島がいないから?いつもの川崎らしさがなく攻めが単調(特に後半)。ゴリゴリ攻めたが新潟の守り崩せず。レオシルバ効きすぎ!2試合少ない浦和に勝点2差。得失点差も僅かに1。こりゃ事実上の2位だわな。第一ステージ残り4試合。優勝は厳しくなった?


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