見出し画像

畜産と地球資源問題

畜産によって排出される温室効果ガスは、飛行機、鉄道、自動車等のが排出するガス量よりはるかに多いことはご存じでしょうか。その他にも、世界の水資源の、なんと3分の1もが畜産業のために消費。アマゾン森林破壊は91%が畜産業によるものです。

主に大量消費される資源は、水、穀物、土地です。

まず、水について。畜産に必要とされる様々な用途の水を合計すると、全世界の淡水量の27%が畜産に消費されています。

牛肉の例で説明すると、ステーキ1kgをつくるために必要な水は約15,500リットル。トマトを育てる時に使われる水の例をあげると、トマト1㎏に必要な水の量は、約200リットル。なんと、牛肉を生産するには、トマトの77倍もの水が必要なのです。

次に穀物について。世界中の穀物の50%以上が、家畜に供給されています。また、家畜に供給される穀物は、貧困に苦しむ人口が多い途上国で栽培され、そのような穀物で育った家畜は、先進国へと輸出されるのです。飢えに苦しむ子供たちの90%以上が、穀物を家畜のために育てているという現実。

家畜のために栽培されている穀物がもし人間に供給されるのであれば、私たちは100億人もの人口をゆうに養えるという研究結果が発表されています。

最後に土地について。家畜または家畜の飼料を育てるための土地が、凍土をのぞいた地球上の土地、3分の1ほどを占めています。

また、家畜を飼育するための放牧地や飼料用作物の栽培に使われている農地は、地球上に存在するの80%以上。しかし、家畜から培養肉にシフトすることで、およそ95%もの土地利用率を減少できることが研究結果でわかっています。

培養肉の検討もしくは菜食主義について考える必要ありますね。


                    出典   ETHICAL CHOICE


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?