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仏「2時間半以内の国内線を禁止」 プライベートジェットの規制も

フランスでは、列車やバスを使い2時間半以内で移動できる国内線のルートについて、フライトを禁止する法律が2022年4月より施行されている。

これは飛行機による二酸化炭素排出量を削減する取り組みで、2021年にフランス議会で可決されたものだ。対象となるのは、首都パリからボルドー、ナント、リヨンなどの人気都市を結ぶ国内路線。これにより、フランスの国内線のうち約12%CO2が削減するという。

総人口の1%の超富裕層のCO2排出量は1.5℃目標値の30倍ある。

富裕層が移動にプライベートジェットを利用して、二酸化炭素を排出していることに対して、反発が強まっている。こうした世論の高まりを受けて、フランスのクレマン・ボーヌ運輸大臣は、プライベートジェットの利用を制限する措置について検討中であることを明らかにした。

欧州のNGO団体「Transport&Environment」によると、プライベートジェットでの1時間のフライトによる二酸化炭素排出量は、ヨーロッパにおける成人一人の年間排出量の約4分の1に相当するという。

ボーヌ運輸大臣は、「エネルギー利用の節約を国民が強いられているいま、プライベートジェットによる飛行は、気候変動への影響のため制限されるべきであり、個人旅行の手段としてあり得ない」と語る。今後、10月のEU運輸大臣会合で取り組みについて検討する計画であると話す。

今後、世界の富裕層や航空業界に対して、環境負荷を減らすためのより厳しい要件が突きつけられるだろう。


                    出典   ELEMINIST


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