見出し画像

水素燃料列車「コラディア・アイリント」 

2022年7月25日、世界で初めて水素を燃料とする列車「コラディア・アイリント」の本格運行が始まった。運行するのは、ドイツ北部の都市ハンブルクからほど近い港街クックスハーフェン市から、ブクステフーデ市までの区間。

この列車を製造したのは、フランスの鉄道車両製造大手のアルストム社。

コラディア・アイリントの最大乗客定員数は300人で、最高速度は時速140km。水素燃料を満タンにすれば、航続距離は1000km、1日中走行が可能だ。

水素は列車の屋根に取り付けられた燃料電池で発電され、車載バッテリーに蓄電される。また、ブレーキをかけたときのエネルギーを回収し、これもバッテリーに蓄える。副産物として水や熱を発生させるが、大気汚染物質を排出せず、騒音も最小限だという。

2024年までには太陽光発電や風力発電の電力を利用して、水を電気分解してつくる“グリーン水素”を利用する予定だ。

同社ではフランクフルト・アム・マイン西部でも、2022年12月よりコラディア・アイリント27台の運行を開始する予定。

列車による大気汚染は、かなりの部分をしめる。その中で水素列車がディーゼルエンジンに代わる新たな選択肢となり得るのか、世界中がこの列車に注目し期待している。


                    出典     ELEMINIST

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?