ブルークリーンエネルギー
脱炭素化の流れの中、化石燃料の供給不足、原油をはじめとするエネルギー価格の高騰と、さまざまな要因により世界で未曾有のエネルギー危機が起きている。
そのような状況下で、温室効果ガスを排出しない再生可能な代替エネルギーへの転換に注目が集まる。なかでも「波力発電」は、再生可能エネルギーのひとつとして、精力的に研究が進められている分野のひとつだ。
そもそも波力発電とは、海上で自然に発生する波のエネルギーを用いて
タービンを回し発電する方法。波の力は非常に大きい。そのエネルギーを利用しようという方法だ。
台風、津波、塩害など環境の変化に耐えうる構造にするためコストは高くなる。また波力発電装置を設置する海域で、漁業に影響を与えることも懸念される。安全性の確保、海域利用ルールの策定など課題も多く抱える。
しかし波力発電のメリットは、自然エネルギーを動力とするため枯渇の心配がないことだ。現在主力となっている太陽光や風力、バイオマス、地熱など他の再生可能エネルギー源と比較すると、面積あたりのエネルギー発電効率が優れている特徴もある。波は常に自然発生するため、発電量が安定的であることも強みである。
波力発電の本格的な実用化がもたらす再生可能エネルギーへの貢献度は未知数であるが、他のクリーンエネルギーにはない、特長を活かした波力発電のポテンシャルに引き続き注目したい。
出典 ELEMINIST
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