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韓国が生ごみリサイクル大国になった理由

現在では世界トップレベルの生ごみリサイクル率を誇る韓国であるが、その要因となるのが、義務化された生ごみのコンポスト化だ。

専用の生分解性の袋をコンビニやスーパーで購入(約月に6ドルほど)し、家庭用生ごみはそこに入れて処分するようになった。集められた生ごみは、袋からのぞいてバイオマスや動物の飼料・肥料にリサイクルされる。

これらの処理にかかる費用の約6割は、袋を販売したお金でまかなわれているという。海への投棄も禁止されている。またこれは、事業者に対しても同様だ。

また、マンションなどの集合住宅では、専用のごみ箱が設けられている場合が多々あり、住民は、ゴミの排出量を機械で読み取り、その分だけ料金を支払う。

従量課金制度にしたことによって、住民の多くが生ごみ処理にかかるお金を節約しようと、生ごみを少なくし、水分を抜いてから処分しているそうだ。実際、ソウル市内では専用のごみ箱の導入で食品廃棄物が6年間で47,000トン削減されたと伝えられている。

この取り組みによって非常に大きな成果を上げた。生ごみのリサイクル率は、1995年の2%未満から現在の95%と驚くべき飛躍を遂げ、食品ロス大国から食品リサイクル大国に生まれ変わった。

コンポストがいまだ知られていない日本。いきなり義務化するのも難しい問題ではあるが徐々に進めていくべきであろう。そして世界的な視野を持ち、日本だけだけでなく、世界にもその技術を知らしめていき、地球全体で食品ロスを軽減していく必要があるだろう。


                   出典   ELEMINIST

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