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【HUGノート】2ヶ月半ぶりの「まなびクエスト」

こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。
8月の施設訪問は、コロナの影響もあり、前回がお休みになったため、約2ヶ月半ぶり。子どもたちに会うのが久々で、なんだか少しドキドキしながら、現地に向かいました。

久々に会う子どもたち

一番乗りでやってきたのはお絵かきが大好きなひかりちゃん(仮名)。「こんにちは」と担当のHUGメンバーに声をかけて、いっしょに席に座って、早速お話スタート。そんなに緊張した様子もなくて、私たちも一安心です。

次にやってきたのは、いつも元気いっぱいのゆづきちゃん(仮名)。「今日はこれ持ってきたよ!」と見せてくれたのは、年度初めに渡したHUGメンバー紹介冊子。「これを見たら、その人の好きなものとかわかるんだよ!」と嬉しそう。

「あややのことも調べるね」と座り込んでページをめくって…「あややの好きなものは『とうふ』でしょ?!」と得意満面の笑顔でした。

そしてそのまま担当のぴーともとちえぞーのページを熟読。「ぴーともの好きなものあてようか?」と、冊子を見ながらニコニコするゆづきちゃんにぴーともも思わずにっこり。

お互いのことを少し知ったからこそ「もっと知りたい」という気持ちにつながるのかなと、私もなんだかうれしくなりました。

冊子を読み込んでぴーともに問題を出すゆづきちゃん

イモムシチーム登場!

その次にやってきたのは、年長さんのはるきくん(仮名)と、小2のしんやくん(仮名)。春休みくらいから「床」がちょっとしたブームになっている2人です(その時のエピソードはこちら

今回もお部屋に入る前から床に寝っ転がって「イモムシ~」と言いながらの登場です。二人の「イモムシ競争」は激しいデッドヒートを繰り広げながら、入口から部屋の中まで続きました。

「お~、イモムシだ~。すごい、早いね~」
「イモムシさん、こっちの床のほうが気持ちいいかも」
「ここまでイモムシさん来れるかな…?」
と、声をかけながら、二人が席に座る気分になるまで見守ります。

イモムシ隊の競争シーン

あとで聞くと、ひさびさの「まなびクエスト」に、二人はちょっぴり緊張していたみたいです。そんなドキドキした気持ちの表れが「イモムシ」だったのかな~と思うと、なんだかほっこり。

イモムシのあとは、少し照れたような顔で、担当HUGメンバーと向き合っていた二人の姿が印象的でした。

「どんな気持ち?」のチェックイン

イモムシタイム終了後、担当のかずさんとチェックインをはじめたしんやくん。「ピットインカード」を使いながら、今の気持ちをシェアします。

今回しんやくんが選んだカードはやる気いっぱいでメラメラ燃えているウサギのカード。そのあとも「今日はぼくはこんな気持ちなんだよね~」と、ポジティブな雰囲気のカードを選びます。

一方で、担当のかずさんが「ちょっとつかれてるかなぁ…」というと、「こんな感じ?」とぐったりしているカードや、お風呂で一息ついているカードを、しんやくんが選びます。「このお風呂に入っているカード、いいね~」とかずさんがいうと、なんだか少しうれしそう。

そのあとはだんだん悪戯心が出てきたのか、「じゃあ、かずさんはこれ!」と、ちょっとネガティブなカードをどんどん選んでいきます。「これは?」「うーん、そうかな?」「これは?」「ちょっと違うかな…」等と話しながら、かずさんの前にもたくさんのカードが並びました。

そのあとは「オノマトペカード」を使って、「じゃあこのウサギの気持ちを表すのはどんな言葉?」というのを考えます。ちょうどぴったりの言葉がないときには「うーん、これならまあいいかなぁ」と言いながら、組み合わせを考えていました。

チェックインのしんやくんと選んだカード

かずさんとやりとりしながら「言葉」に向き合っているしんやくんはなんだかとても楽しそう。この日はこのあと、「深海生物」の図鑑をいっしょに読んで、しんやくんの知識にびっくりする一コマもありました。

変わらないこと・変わったこと

子どもたち一人ひとり変わらないこともあれば変わることもある。そんなことを感じたのは、かなへびくんを連れてきたみさきちゃん(仮名)と、気持ちのコントロールが上手になったたいきくん(仮名)の様子からでした。

前回も前々回もかなへびくんをつれてきたみさきちゃん。実は爬虫類が苦手なHUGメンバーのくみちゃんは、「今回もみさきちゃんがかなへび連れてきたらどうしよう…」と戦々恐々。

やってきたみさきちゃんはくみちゃんの顔を見るなり「あ!かなへび連れてこなきゃ!」と言ってUターン。いつものようにかなへびくんを連れてきて、いっしょにまなびに取り組んでいました。

かなへびくんの手の形とか、「あたたかいところが好き」という習性とか、嬉しそうに解説をするみさきちゃんからは、変わらぬ「かなへび愛」を感じました。かなへびの解説本とか持って行ったら、いっしょにワクワクできそうだなと思います。

かなへびくんを撫でながらクエストに参加

一方「変わること」を感じたのは、約4カ月ぶりとなるたいきくん。5月・6月もお休みだったので、本当に久しぶりの再会です。

これまでは自分の気持ちのコントロールがちょっと苦手で、自分の「こうしたい」「こうありたい」がうまくいかないと、泣いたり怒ったり。そんな想いのつよさも魅力的なたいきくんですが、今回はずっと落ち着いて活動に参加していました。

まなびクエストの1時間、あそびクエストの1.5時間。これまでなら怒ってしまったような「思い通りにならないこと」があっても、ぐっとこらえて「うん」と頷く姿に、たいきくんの成長を感じました。

様子を見に行くたびに落ち着いて取り組む姿が見えたたいきくん

さいごに

約2か月半ぶりの訪問。たいきくんやはるきくんは、4か月ぶり。ちょっと会わない間にどんどん成長する子どもたちに、私以外のHUGメンバーのみんなからも「成長した!」「すごく変わった!」などの声が上がっていました。

久しぶりに会うからこそ気づくことができる子どもたちの変化。それを子どもたち自身に、そして職員さんにもお伝えしていくことは、成長実感につながるのではないかと思います。

今回から、活動終了後に担当施設職員さんとHUGメンバーとで、子どもたちの状況や変化について語り合う時間もいただくことになったので、しっかりと状況をお伝えしながら、職員の方々といっしょに子どもたちを支えていきたいと思います。

次の「まなびクエスト」で、子どもたちの「変わらないこと・成長したこと」を見つけることが、今からとても楽しみです。

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