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「魔法使いの卒業」製作裏話 #4

音作り

もう少しこの時期らしい音づくりはできないかなと思った。テリアの気持ちは不安でいっぱいだったと思う。その不安の原因は彼を恋したことであるから、親友と彼に気づかれてはいけない。自分が魔法を失うことへの恐怖もあっただろう。

ガラスのような壊れそうな心。キラキラとした純粋さと言うより、はかなさみたいな音が出せないかなと探す。困ったときのAlchemy。今回も活躍してもらった。ちゃんとパラメーターはいじれるのだけれど、プリセット量が半端ない。目的のところに行くまでが大変だがありがたい。

何とか見つかってちょっとだけいじる。Cメロのキラキラと落ちる音。これはテリアの心が崩れていく音の表現として使ってみた。持ち直すが崩れる、また持ち直しては落ちていく。そんな心の表現だと思ってもらえるとありがたい。

お話変更

そうするとなんだか曲の感じが全体の話と違うなと思えてきた。う~ん、いつものことだが直前になるとなんだか直したくなる。このままいってもたぶん大丈夫なお話なのだけれど、どうもしっくりこない。しっくりこないものを出すのもなんだかなぁ。しかし時間がない。時間がない時には、もう30分と時間を区切って集中して考えることにしている。ちょっと長めの動画を見たぐらいの時間だ。

それで考えたのがやっぱりテリアを「前」向いて歩かせたいということだ。今のままの歌詞だと「自分にはこの道しかないと心に思った。」「周りにはたくさん助けてもらった。」というのは伝わってくるのだが、テリアはまだ「前」を向いていない。

度々山登りの話で恐縮だが、山登りの登りがきついときがある。そういうときは顔は下に向きがちだ。休むときも下を向いている。でも仕切り直しと登り始めるときは顔を上げてそちらの方向に向くのである。今の歌詞だとその感じが出ていない。それを出すために少しずつお話を変えて歌詞を変えた。少しでも希望になっただろうか?果たしてよくなったかどうかわからないが、わからないときはよくなったと信じよう。うんそれがいい。(^^)

創造神としてテリアに魔法を戻すことも考えたのだが、「そんなこと誰が頼みました!私は私の道を歩いていきます。」と怒られそうだったので、テリアの意見を尊重することにした。頑張れテリア!フォロワーさんたちはみんな君のその選択を応援しているよ。


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