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【同人活動コラム】同人誌の印刷部数、どうやって決めればいい?

難しいよねーーーーーーーーー!


いやわかるーー何部刷れば良いんでしょうね本当に。
これはもう遥か昔からずっと続いている同人誌出す老若男女全てのオタクが抱える悩みでもあります。

正直な話、正しい答えというものは存在しないと思います!

どれだけ捌けるかは、宣伝の回数やフォロワー数、知名度や出すものの種類やジャンル、ジャンルの盛況さやイベント、会場の立地など様々な要因が絡むので、「漫画なら何部、小説なら何部、CDなら何部が平均です!」なんて便利な目安はありません。

実際、筆者は基本小規模CPにハマりやすく、30部でも余るような活動を続けてきたのですが、コロナ前にハマった旬ジャンルの推しCPが想像以上に規模がデカくて500部完売した…なんて経験もあります。そして今はジャンル人口3人(うち1人は原作者)という界隈にいるので、10部刷っても余り捲ること必死。
ジャンルが変われば規模も変わる。一度〇部売れたら必ずこれからも〇部刷れば捌ける!みたいな単純な話ではないわけです。

うちのジャンル人口増えないかなーーーーーっっっ最高のゲームなんでぜひみんなやってほしいです!!!シダダンって言うんですけど!!!!

シダ植物擬人化男子と異世界を旅する、シダ植物同定クイズノベルファンタジーゲームなんですけど!!!!

シダ植物がわからなくても、プレイしてたらだんだんわかってきて楽しくなる最高のゲームなんですけども!!!!
キャラが最高にかわいくて世界観もだんだん不穏になってきて複雑化して深みがあるんですよ!!!!
よろしくお願いします!!!!!!

推しジャンルの二次創作を浴びるほど浴びたいよーーーーーーうおおおおおお



閑話休題


さて、制作物を作るにあたって何部作るか迷った時、何を指針にするかの話ですが、「こうした方がいい」と言うのは先ほど説明した通りいろんな要因が絡むので言うことができません。

そして、初めてのジャンルなのか、ずっと活動しているジャンルなのかでも変わってきます。

ただ、ひとつ全てにおいて共通して言えるのは「自分のお財布と管理のできる範囲で」を念頭に入れることが一番大事かなと思います。


まず初めに、同人活動は自分の意思が100%です。
買い手や読み手がどれだけ欲しがっていようと、作り手の都合が最も優先されます。
なので、旬ジャンルで50部しか刷らなくても、小規模ジャンルで100部刷ろうとも、全ては自分の自己責任。

誰が責任を取るか、己だ。

故に己の出来る範囲でやりたいようにやるが良い。

基本はこのマインドで行けば良いと思います。

イベント参加は特に印刷代や製作費、移動費や宿泊費など、地方参加であれば何十万円と飛んでいく超出費型娯楽です。
自分の懐事情や生活が何より大切ですから、まず一番大切にすべきなのはジャンルの規模やフォロワー数ではなく「自分がいくら出せるか」「在庫管理がどのくらいできるか」ではないでしょうか。


とにかく在庫を持ちたくない、1冊も売れ残って欲しくない…という方をごく稀に見かけますが、こうした悩みも理由は様々です。
物理的に置けるスペースが無い、家族に内緒で活動しているので家に置いておけない、ズボラなので綺麗に管理しておけない、自分の作ったものが残ることが辛い…などなど、10人居れば10通り以上の理由が絡んでくるものです。

それ故、「在庫が余ったらboothで販売すればいい」「虎の穴やメロンブックスに委託すればいい」「次のイベントに回せばいい」とだけ勧めるのも、答えにならないこともままあります。
もちろんそうした通販サイトでの販売や委託、次回イベントへの持ち込みで解決する方も居るので、間違いでもありません。

ですので、まず一番最初に「自分のお財布の範囲で出来るかどうか」「在庫管理を出来るかどうか」を複合して、この冊数なら余裕で出せるな!と思う数字を出しましょう。

そして、その数字を踏まえてイベントの規模や参加サークル数、自分のフォロワー数、webアンケートなどの数字を"参考に"足し引きしていくのがお勧めです。

ちなみに、Twitter(自称X)やPixivのアンケート機能で出た数字新刊部数を決めるのはお勧めしません。
それらのアンケート機能はフォロワー内外関係なく、投稿を見た誰でも気軽にポチッと投票できるのでなんとなく押した人や冷やかしの票なども入るため、正確な数字とは言い切れないからです。
フォロワー数が多い人は拡散される幅も増えるので、拡散されればされるほど関係ない層の目にも届くようになり、イタズラ投票やノリ投票が増えていく…という嫌な増殖の仕方をしがちです。
そうしたことが原因で、TwitterやPixivアンケートを参考に刷ったら大爆死した…という経験談は山のように転がっています。

しかし、絶対に信用にするな!というわけではありません。
先述した通り、自分のキャパシティを想定した部数を基に、アンケート結果やサークル参加数、自分のフォロワー数などを考えて印刷数を決めるのはとても大事な事です。

ただ、何度も書きますが「需要に応えようとしなくていい」という事はしっかりと頭に入れておきましょう。

来場者数も多い、欲しいという声もたくさんいただいた。アンケートなどの数字を見ても、自分のキャパシティより多く刷らないと需要に応えられない。
買えなかった人から「なんでもっと刷ってないんですか?」とクソマロも届きかねない。

そんなことは考えなくてよろしいのです。


他人より自分。同人誌は趣味。一番大事なのは自分が楽しめる範囲で楽しむこと!


大手ジャンルだから多く刷らなければならないということもなければ、自分しか居ないようなジャンルだから超少部数しか刷ってはいけないなんてこともないのです。
在庫抱えられない、お金も余裕がない、でも本出したい!と言う方は少部数で楽しめばいい。金もある!在庫どんとこい!!と言う方は好きなだけ刷ればいい。
それが一番です。


同人活動は頒布。
自分の趣味で作ったものを、いいなと思った人とサイコーを共有するものです。
そこに「お客様」はおらず、「需要に応える義務」もありません。
誰かのために出すのではなく、自分のために出す。
楽しいと思えるそのラインを超えて、他者への奉仕にしてしまうことで辛くなるよりも、他人なんて知らねーーー!!!自分のやりたいようにやるぞい!!の気持ちで楽しんで欲しいなと思うのです。





【今日のつぶやき】
オンリーに出て一冊どん!と出すほどどハマりしてるジャンルはないけど、すげーー好きなジャンルはたくさんあるのでそれぞれ本出したい。あわよくば最推しジャンルであるシダダンも布教したい。でもそれぞれ一冊出してたら死ぬンゴねぇ。

そうだ、よろず本を出せばいいのではないか?

ありがとう古の文化!古の叡智!我らが光!
ウキウキで原稿タワー建ててきます!




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