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視聴結果: 女囚701号さそり

昔、関西のUHF局では真昼間の14:00から邦画のテレビ放送を行なっていた。
今はその時間帯は韓流をはじめとしたアジアドラマをやっているようだが、当時は小林旭の「渡り鳥シリーズ」や高倉健の「昭和残侠伝」というような映画ばかり流していた。
昼日中にそんな映画を誰が観るだろうか?
部活を3ヶ月で辞めて、適当な理由を拵えてはその日の気分で早退をしていた中学生を除いて。

「女囚さそりシリーズ」で初めて観たのは、第2作目の「第41雑居房」だった。
初めて観た時はそのストーリーのナンセンス振りと演出が衝撃だった。
女囚モノだから当然エログロと暴力はあるのだが、それ以上に全編に漂う怪奇性と「梶 芽衣子」のカッコ良さに惹かれた。
残念ながらその後は4作目の「701号恨み節」は観たのだが、他は観る機会が無かった。

…で先日、u-nextにて無料配信されている事を知り、一度シリーズを通して観てみようという事で第1作目「女囚701号さそり」を視聴。

…。
やっぱ、梶 芽衣子はカッコいいわ!
敵役の若き日の夏八木 勲もいいけど、渡辺 文雄が宿敵って感じで素晴らしい! 
(眼を潰されてからは悪役としての魅力度が8割増し!)
音楽や敵対する女囚が怒りで迫ってくるところなんて、まるで初期の「仮面ライダー」。
まあ、それもその筈で東映だしライダーと同じ1971年製作だし、作品に漂う怪奇性はそこからか!っていう感じ。

単にエロと暴力だけが強調された木村奈保子さんの番組で放送されてたようなアメリカの女囚モノと違い、タランティーノも認めた「梶 芽衣子」のカッコ良さを堪能できる最高の「ヒーロー映画」。

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