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視聴結果: ウルトラマン ネクサス

以前にいた会社の先輩で1970年代のドラマや映画に傾倒している人がいた。
自分も時代劇・特撮・刑事モノなど特定のジャンルに偏ってはいたものの世代的にその時代の作品は再放送などで視聴していたので話は合わせられるのだが、困ったのは当時の作品で「名作」と呼ばれるエピソードの話を何度も振られる事。
殊に特撮モノが顕著なのだが、ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」や帰りマンの「怪獣使いと少年」あたりのエピソードを熱く語られ、この時代の特撮モノが如何に素晴らしく、最近のモノが如何に当時に及ばないかというのを何度も聞かせられてきた。
確かにこれらが人間の醜さや愚かさなどを訴える名エピソードであるのは間違い無いのだが、何度も聞かせられると辟易してしまう。
(「X」あたりでも未だに定期的にTLで流れてくるとウンザリ…。)
自分的にはウルトラシリーズで云えば、最後に接したのは「アンドロメロス」ぐらい。
「ティガ」や「ダイナ」などが好評で平成以降も未だシリーズが継続している事は勿論知っているのだが、機会が合わずこのシリーズはいつの間にかチェックしなくなっていた。
(只、実相寺監督作品のマックスの「胡蝶の夢」と「シン・ウルトラマン」くらいは見たけど)
本放送からウン十年が経っても未だにこのエピソードの事が語られるのは、このシリーズからこれらを超えるエピソードが出てきていない事を意味するのであろうか?

で、以前から「内容が暗いキツい」と話には聞いていた「ウルトラマンネクサス」を一度観てみようと思いたち全話視聴してみた訳である。

…エヴァ以降の2000年代っぽいシリアスな内容だったが、いうほどキツい内容とは感じなかった。
怪獣は正直カッコ悪いけど、敬愛する成田 亨先生的には「激おこ」でしょうが、ウルトラマン自体のデザインは個人的には結構好み。
変身者が変わるという展開もあまり見掛けない設定でイイ。
まあ一話完結では無い為、エピソードを切り取る事が出来ないので一概に比較は出来ないが、決して昭和の作品に完全に負けているとは思わないし、少なくとも既存のシリーズとは違う新しいモノを作ろうという気概は感じられた。

まぁ、一線を画し過ぎてシリーズのファンからは不評を買ったのかもしらんし、何よりこの作品を「最近のウルトラマン」と認識している時点で自分も過去作品を持ち上げる「老害」の一人なんでしょうが…。




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