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5,6日目スペイン・ポルトガル3,000kmのロードトリップ スペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

5日目
昨晩は夜中の3時過ぎても眠れず、今朝は7時には目が覚め、頭も体も重い。幸い今日は仕事の後午前中からEさんがドライブに連れて行ってくれることになっていたので、Rさんだけ行ってもらい、私は家で静養、掃除、そしてちょっと仕事をする。たまには休みも必要。

エンパナーダ

夕方Rさん帰宅。ガリシア名物エンパナーダというパイのようなものとパンのお土産。これは色んな中身の種類があるが、私の好物が塩鱈と干しブドウだと覚えていてくれて、買って来てくれた。感謝。サッカーEuro cupのイングランドVSオランダ戦の後半を見ながら食べる。最後の最後にイギリスが得点し、勝利。決勝はスペインSイギリス。

ブルーナイト

6日目
今日はRさんの誕生日。朝食を食べてからパラドールという国営のホテルのある城壁の周りに散歩に行く。車を地下駐車場に停めて歩いていくと入場料集金係のおじさんが。一人1€支払う。プライベートビーチのようなスペースに禁煙の看板が。はじめて見たが素晴らしい試み。ヨットハーバーを見ながらぐるっと回っていくと、本来島が見える方はあいにくの天気で雲に覆われている。反対側に出るとスペインの国営ホテルパラドールが見える。もうずいぶん前にパラドール巡りをして、あちこち泊まったが最近はすっかりご無沙汰している。パラドールには歴史建造物をリフォームしたものと、街が一望できる新しい建物の二通りがある。これは一望できる方。裏に回ったらお金を払わずに入場できることが判明。二人で2€の授業料を払った。(笑)

ビーチは禁煙

昼前にEさんが迎えに来てくれて、ポルトガルにランチを食べに行く予定。目的地カミーニャへは有料道路を使わずに国道から行く。72km、1時間の予定。しかし、途中で渋滞。何かと思えば一つ手前の街セイシャスのお祭りのだしの行列がメインストリートを通って教会広場に行く所に出くわしたのだ。これは中々の偶然。右側から私たちのいる通りに続々来るので、交通整備の方に聞くとあと15分ぐらいで終わるという。Rさんと車を降りて見学。花で飾った小さなマリア像をかついで村人が行く。道端には出店も出て、バンドには小さなバグパイプが何台もいた。最後にもマーチングバンドが登場し、華やかに爆竹が打ち上げられ、無事にパレードは通り過ぎ、私達はRestaurante Muralha de Caminhaに向かう。

祭りに出くわす

現地でEさんの息子と彼女が合流の予定だが、なんと連絡ミスで彼らは違う街に行ったという。アレアレ。取りあえず三人でアサリの漁師風、チーズの盛り合わせ、ヴィーニョヴェルデを頼んで二人を待つ。レストランはほぼ満席。ここはミーニョ川沿いに建っていて、川の向こうはスペイン。
昨日Rさんが電話予約をスペイン語でしていたら、時間の所で「スペイン?ポルトガル?」と何度も聞かれていて、二人で「??」となっていたが、スペイン時間か、ポルトガル時間か?と聞かれていたことがEさんの指摘で分かる。こんなに近いのに1時間の時差がある事には慣れていないから気づかなかった。ポルトガルのレストランのもう一つの特徴はお通しが出ること。食べたくなければそのままにして置けば、当然料金は取られないのだが、今回はポルトガル名物のイワシと鱈のパテとパン、そして塩鱈、ひき肉のブニュエロが出てきた。二人を待ちながら食べる。中には高級な物を出す店もあるので要注意。二人が現れる前にラストオーダー、と言われ急遽注文。

前菜

スペインでは昼食は2時頃から始まるが、ポルトガルでは2:30がラストオーダー。これも習慣の違いだ。(笑)塩鱈とマッシュポテトのグラタン風、魚介の米料理、そして二人のために別の塩鱈料理を注文。料理の前に二人がやってきて早速食べ始める。ポルトガルの名物料理は塩鱈。ものすごく分厚い身をうまく塩抜きして調理。身が一枚ずつ花弁のようにほぐれていくのが良いと以前取材で学んだが、これはまさにその通り。米はトマトのさっぱりしたスープと、コリアンダーが効いたスペインとは全く異なる料理。若い二人の料理は副菜がインゲンを細長く切って炒めたものや新ジャガ丸ごと、黒オリーブに茹で卵など、やはりポルトガルらしい。T君は最後にプディングを食べて、皆食べきれなかった料理はテイクアウトをお願いする。今日はEさんがお姉さんの誕生祝に皆をごちそうしてくれた。仲の良い兄弟で素敵。

メイン料理

食後の散歩に村を歩く。家の外壁にはタイルに合わせ石を彫ったものが使われている。村の広場では今日から3日間開催されるクラフトビールフェアの準備中。最近流行っている世界各国のビールが生でも飲めるようだ。巨大なスピーカーもあり、賑わいそう。今日はこれで二つ目だが、夏の間中このような祭があちこちで開かれる。

クラフトビールフェア準備中

次の目的地は山の上に立つ巨大な鹿の像のある、Mirador del Ciervo。ここから見下ろす眺めは本当に素晴らしい。この川沿いにワインの葡萄も沢山育てられているそうだ。国境のミーニョ川。

川の向こうはスペイン

ポルトガル側の道路は工事をしていて、交通整理がうまくいかず、ものすごい渋滞になっているので、一度スペイン側に渡ってトゥイを通って鉄橋を渡って再びポルトガルのヴァレンサに。ここは要塞の街、そしてすごい数のタオル、インテリアファブリック、洋服店が密集している不思議な街。古い町並みを歩いて行きながらお店を覗いて行って、私はテーブルクロスを買い、Rさんは好物のイワシのパテと家飲み用のヴィーニョヴェルデを買う。

要塞の街

帰りにミーニョ川のスペイン側の一番端の村ア・グアルダに行ってくれた。絶景の突端なのだが、天気が急変し、霧の中で残念。大西洋沿いに北上していき、オイアの海沿いに立つ修道院にも寄ってみたが、天気は変わらず。
バヨナに帰宅。モヒートで誕生日の楽しいスペイン・ポルトガル約180kmのドライブを締めくくる。

低い雲

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