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5-10 イギリス編 長期滞在のディープな魅力 ベテランスペイン撮影コーディネーターのぶらり旅

6月21日 10日目 ケンブリッジ

 昨日天皇皇后両陛下が昨夜ロンドンに到着。国賓としての公式式典のほか、キューガーデン、V&A young美術館、母校のオックスフォード大学等を訪れられるようだ。2013年にスペイン各地で日西交流400周年の記念文化イベントが開催され、私はマラガを担当し、企画・プロデュースをした。芸〇座の公演、各種展覧会、復興支援ソング「花は咲く世界をつなぐプロジェクトなどを開催。マドリッドでの開幕セレモニーには当時皇太子であった現天皇と当時王子であった現スペイン国王がお見えになり、お二人をお迎えし、息子がデザインしたイベントのポスターの前でしばし歓談していらしたという思い出がある。そして皇太子はその時のコリア・デル・リオご訪問の事を翌年の歌会始で歌われ、その詠み人が友人の近衛さんであったのは、また素晴らしい思い出だ。

スペインの小さき町に響きたる
人々の唱ふ復興の歌

カレッジ裏門の並木道

 旅日記を書こうと思い立ってから、イギリスでの日々を書きつつ、5月の旅を思い起こしてようやく書き終わる。日記をつけたのは、小学校の夏休みの宿題位で、大人になって毎日書いている友人を見習って書こうと思ったことはあったが、長続きしなかった。旅の間は毎日色々あったし、日記に書くとは思ってもいなかったので、書ききるのはなかなか大変だったが、記憶を辿りながらまた旅をしているようで、楽しくもあった。

左がパラタ右がパパダム

 昨日買ったパパダムを丸まらないように押さえながら揚げて、コリアンダー入りのサラダを作り、パラタをフライパンで一枚ずつじっくり焼いて、その合間に友人の作ったインドカレーを解凍して温めランチ。インドは90年間イギリスの植民地だったので、イギリスにはインド料理屋が沢山あるが、以前あるイギリス人が「インド料理はイギリス料理だ」と言っていたのにはびっくりした。

 今日も天気が良く22度まで気温が上がったので、少し涼しくなってから二人で散歩に出かける。ケンブリッジはとても平坦な街で、私達は毎日4-6km位歩いている。。友人は山が恋しいという。そういえば去年行ったCastle Moundは、昔城があってケンブリッジで一番高いところだというが、拍子抜けするぐらい小さな丘だった。

ケム川とパンティングの船

Coe Fenという元湿地帯の公園の方に行ってみる。長雨のお蔭で今年は樹々の緑の生い茂り方が一層すごく、雑草や植物もにょきにょき伸びている。牛たちが草を食んでいる。彼らにとっては恵みの雨だ。帰りに街中を通ったら、あちこちの大学でJune eventが開かれるので、おしゃれをした人たちが集まってきていた。学生たちはみんなすてきな恰好なのに、お酒を抱えている所が微笑ましい。Jesus greenではバーベキューをする若者たちのグループがいくつか。チャリティコンサートが開かれていたが、音響がひどすぎてちょっと聞いていられなかった。(笑)

ケンブリッジの夏らしい光景

 小学校時代の同級生のグルーブLineに母親の介護をずっとしていたのに、最後の処置について後悔して、落ち込んでいる友人からの書き込みが久々にあった。何気なく思いついて、「明けない夜はない」と書いて、イギリスの写真を送ったら、「イギリスだからシェークスピアの言葉?」と返ってきた。調べたら本当にシェークスピアだった。凄い偶然。小学校を卒業して今年で50年。離れていてもなんとなく繋がっていて、なんとなくみんな気にかけていて、これもありがたいご縁。

昔の長屋

 今夜のサッカー、Euro cupは、オランダVSフランス。今年はドイツで開催されているが、オランダ人の観客の多いことに驚く。スタジオ一面オレンジ色。オランダ代表は昔バルサ黄金時代にインタビューしたことがあるロナルド・クーマンが監督だった。フランスはキャプテンのFWムバッペが鼻骨骨折で欠場したので、ここぞという時に点が取れず1-0で負けた。


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