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ビリー・ジーン・キング杯 スペイン・マラガ テニス観戦日記 11/16 土曜日

私がキング夫人という存在を初めて知ったのは、漫画「エースをねらえ」だった。中学一年生の時、昭和48年から週刊マーガレットに連載され、この漫画を通してテニスの事を色々学んだ。この頃からテニスは日本中で大流行。
当然のことながら私の行っていた中高一貫性の女子校には真っ白なテニスウェアを着た女の子たちが何百人もいた。あの頃の学校のテニスはクレーコートで硬式だった。中学一年生の新入部員は思いローラーをひくコート整備と球拾いばかりやらされていたような記憶がある。(笑)

キング夫人は四半世紀に渡り女子テニス界で大活躍した人で、WTA(女子テニス協会)を設立し、女子スポーツに偉大なる貢献をした。そんな彼女を讃え、女子の国別対抗、元フェデレーションカップは、2000年からビリー・ジーン・キング杯になった。去年はスペインのセビリアで開催され、カナダが優勝、準優勝はイタリア。

大会パンフレット

私たちは日本が勝ち進んだので、昨日大会のサイトからチケットを購入し、今日10時からの日本VSイタリア戦を応援することにした。前回と同じく応援団は日本チームの後ろ側なので、なるべくその近くの席を買おうとしたが、その一角は席が売り切れていたので、その横のブロックにした。今回は前売り割引もなかったが、24ユーロに手数料1,5ユーロで、一人25,5ユーロだった。

赤い物を借りて

私は普段赤いものを着ないし、持っていない。友人に聞いた所、La Chance (チャンス)と書かれたTシャツがあったと、幸運を祈って貸してくれた。ありがたい。そしてルーマニアの人たちが前回鳴り物で応援していたので、別の友人に聞いてみたところ、サッカーのワールドカップの時のブブゼラと呼ばれるすごい音が出るラッパを貸してくれた。前回6時間座っていて椅子が固くて疲れたので、座布団も3枚用意。お昼に栗おこわにビールのつまみも持って、準備万端。

今日の試合は10時から。9時20分頃到着。週末なこともあり今日は人出が多い。イタリア人が沢山いる。私たちが席についてしばらくしたら、応援団の日本人女性が「私たちの席に来て、一緒に応援しましょう」、と誘ってくれた。喜んで移動する。この皆さんはアムステルダムのテニス仲間で応援に来ているそうで、この一角の席を取られたそうだ。その近くには日本からいらした選手のご家族や、日本からの応援の方達がいた。赤い洋服を着てきてよかった。日本チームスタッフのすぐ上の席で前から二列目に座らせてもらえるなんて、本当にラッキーだ。日本国旗のシールをもらったので早速顔に貼る。始まる前にスペイン人の観客から「日本を応援している。幸運を!」と声を掛けられた。
監督の杉山さんの息子さんのY君が私のラッパに興味を持ったので、貸すことにする。早速応援開始。9歳だそうだが、完璧な吹き方。後ろの方には彼のお父さんと彼の妹もいた。

応援団は赤

第一戦は私たちの予想通り、前回シングルスで勝った柴原瑛菜対E.コチャレット。第一セットは3-6で負けたものの、その後エナさんは持ち直し、,6-4,6-4で日本の勝利。私たちの応援は、今日はラッパとY君の絶妙のタイミングの音頭取りで素晴らしかったと思う。手に汗握る試合で、緊張の連続。見終わった時には私達もどっと疲れた。しかしこの一勝は大きな一歩。

アムステルダムからの応援団のひとりがサインボールをゲット。とてもうれしそう。

彼女もエナさんの勝利のサインボールをゲット!

試合の合間にスペイン人の子供たちが沢山私たちの隣のあいている席にやって来た。小学生から中学生。大きな子たちは日本を応援に来たと英語で言うので、早速日本のシールをもらって貼っていた。とてもかわいらしい即席応援団。試合前に来たスペイン人の観客がまた来て、「勝てて良かった。良い試合だった。今度はナンバーワン対決、楽しみですね。」と語って行った。試合を見に来るとこんなことがあってうれしい。

第二戦内島萌夏 対 ジャスミン・パオリーニ。WTA4位のジャスミンは小柄なかわいらしい選手。今年のウィンブルドンの準優勝者でもあり、テレビでは何度か見たことがあったが、彼女のプレーが生で見られるなんてうれしい。萌夏さんのマレーシア人のお母さんも応援に来ていた。23歳の萌夏さん、頑張れ! 若くてパワフルなショットで応戦するも、ジャスミンはやはり安定していて強かった。6:3 6:4で負ける。

試合終了

一度トイレに出てみたら、昨日の私たちの入り口の裏側に今日は会場横にトイレやビール売り場も設置されていたので、休憩時間に外に出る。良い天気でみんな日向ぼっこをしている。ビールがおいしい。
アムスの方達はもう一泊して明日帰国するそうだ。夕飯にどこかおいしいところをという話になったので、スペインのパエリアコンクールで一番になったレストランをお勧めして予約した。昨日はグラナダに行ってアルハンブラ宮殿を見て来たそうだ。旅を満喫していてすばらしい。

第三戦の日本のダブルスは昨日と同じ、青山修子/穂積絵莉 対 オリンピック金メダルコンビの ジャスミン・パオリーニ/サラ・エラーニ。ジャスミンは二試合続けての出場。第一セットは日本が先にブレークを取ったが3-6で負け。第二セットでは流れをつかんだイタリアに一気に1-5まで進められたが、そのあと3ゲームを取ったものの、4-6で敗れた。

ダブルスはスピード感が好き

今日の結果は残念だったが、6時間に渡り応援団の一員としてみんなで日本チームを応援で来て、ハラハラドキドキ、とても楽しかった。外で選手たちと写真が取れると言うアナウンスがあったので出て行き、杉山監督と応援団長の息子さんと写真を撮ったり、選手たちとも記念撮影できた。Y君の応援があまりに素晴らしかったので、私はこの鳴り物を記念に持って帰って、また応援して欲しいと彼にプレゼント。最初は遠慮して、あとできちんとお礼を言ってくれ、とても礼儀正しい息子さんだった。あとでMさんに聞いた所、一度だけ杉山さんが応援の行き過ぎたY君を振り返ってにらんでいたそうだ。(笑)

応援で翌日筋肉痛😅

後日杉山さんのSNSに「現地にも沢山の日本人の方が応援に来てくださいました。本当に心強かったです。ありがとうございました」と書かれていて、うれしかった。
明日はいよいよデビスカップ。益々楽しみだ。


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