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39日目スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

39日目
今朝は隣村のアレスに行く。村の下の方に車を停め、上に歩いていく。展示スペースがあるというが、表示は一切ない。ここは巡礼道の経由地で、宿泊所があった。

ほたて貝は巡礼のシンボル

私たちが着いて景色を眺めていると車が1台上がってきた。ラッキーな事にこの人が展示スペースの鍵を預かるバルの人だった。

畑と山脈

バルを開けて、鍵を借りて行く。ブレーカーを上げても照明がつかず、仕方がないので窓を開けて見ていく。展示はこの辺りの昔の植物の種の写真と説明だった。三階まで見てまた窓の木戸を閉めて鍵を返す。

種の写真

Fは妹から教会もあると聞いたと言うが、それらしい建物は見かけなかったので、通りががりの人に聞くと、鍵を持っている隣人の家に行って、開けるように言ってくれた。こちらはさっき通った通りの木戸だが、外観は民家と同じで、全く表示がないので、言われなければ分からなかった。入ると小さいがちゃんとした教会。天井画や小さいがきれいな聖母像等独特の装飾。なかなか見られないものがFと妹のお陰で見られた。

独特の装飾

今日の昼は地元のハンティングクラブの食事会に呼ばれている。ミーガスと言う細かくしたパンで作る料理と肉を焼くらしい。時間、場所、内容も大体の情報でなんとか2時前に着く。(笑)ここは彼らの小屋でキッチンは4-5人で一杯、食堂では男性がミガスを作っていた。

ミーガスを作る人と始まる前

テーブルのセッティングもできていて、することがないので日陰に座って団らん。13人位がいたが、少しずつ人が集まってくる。最終的には25人以上はいただろう。

いろんな前菜とミーガス

ビールやベルモットが出てきて、色んな前菜が回ってくる。いろんなピクルスにアーティチョークを挿したピンチョス、ズッキーニ、玉葱等の野菜のクリームコロッケはすごくおいしい。きゅうりのサラダに卵ハムチーズのパイ、イカフライ等色々来て、いよいよミーガス。チョリソと豚バラが入っているが、しつこくなくおいしい。これは各自がスプーンによそって、鍋肌に押し付けて食べる。横には生の玉ねぎスライスと焼いたピーマンがあって、好みでつまむ。スペイン全国微妙に作り方など違うが、どこでも食べる伝統料理だ。

皆で鍋を囲んで食べているとポロンというスペイン特有の細い口からワインを飲む瓶が回ってきて、みんな器用に飲んでいる。飲み方を知らないと洋服がワイン色になってしまう。ここのリーダーは太い方から飲んで皆を笑わせていた。

ポロンでワインを飲む

一段落してテーブルにつくと、まずは豚バラそしてラムチョップがでてきた。地元の自慢のパンにトマトサラダも来る。このような肉には勿論赤ワインを飲んで、皆でおしゃべりしながら飲んで食べる。

賑やかな食事会

次はデザート。アイスクリーム2種にスイカ。ウイスキーアイスにはウイスキーがかけられていた。そしてお決まりのソブレメサ。それぞれコーヒーや食後酒等好みのものを飲みながら話しは続く。途中雷が鳴り始め、雨も降ってきた。予想外の展開。私は寒くなって来たので、先に帰るという人の車で送ってもらう。3人はまだまだ飲んでしゃべりたそうで残るがもう19時を回っている。帰ってくる時に土砂降りで濡れたので着替えて足を洗い、白湯を飲んでようやく落ち着く。3人は1時間後位に帰ってきた。やれやれ。

夜は大酔っ払いの二人がフランス語であれこれ言って、私と妹は苦笑い。よく食べてよく飲む1日だった。

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