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2日目スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップ スペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

2日目
今朝私が一日目の旅日記を書いている間友人は朝の散歩に。シャワーを浴びて8時に宿の朝食。卵はお断りしたが、オレンジジュースやキィウィと黄桃、ヨーグルトに甘食(懐かしい)、トーストにコーヒーなどがあった。歯を磨いてチェックアウト。

宿の朝食はこれにトースト

荷物を車に積んで、今朝はお城に行く。途中で後ろの方から昨夜のレストランの人に挨拶される。あはは。山の頂上にはかなり大きな城跡がある。岩を利用して建てられたものだが、それ以外の岩もどうやって切り出して運んだのだろう?どれも大きくて重い。すごいことだ。ここからの視界はとても良い。映画の撮影地になることも納得。私達は素手で登るのもなかなか大変な傾斜地。撮影機材など運ぶのは一苦労だったろう。

城趾
石の壁

帰りに土産物屋に入ると、さっきのレストランの人が今度はここに。ご縁がある。これもあなたの?と聞くとそうだという。昨日私達が食べたのはヤギと羊のチーズで、コンクールでゴールドメダルを取ったもので、常温保存がきくという。チーズ好きにはたまらない。早速ホールで買う。14ユーロ。

Suzuki swift この車で旅する

モンサントもほぼ歩き回ったので、次の目的地アヴェイロに移動。2時間50分、237kmのドライブ。半分以上は細い国道を行く。余り民家が無くて、ほんのたまに小さな村を通り越す。ポルトガルの国はイベリア半島のスペインの左側に細長いが、ちょうどその真ん中あたりを左の海の方に向かって横切っていく感じだ。緑が多い。途中からようやく高速道路に。これは有料で料金所はなく、あちこちに料金を表示した看板があり、道路の上にカメラがあってナンバーで事前に登録したVia verdeのシステムによりあちこちで課金されていくシステム。

高速料金の看板

アヴェイロに14時、Hotel do mercado 到着、部屋に入れる3時より前だが、まずチェックインを済ませ、鍵をもらう。お目当てのレストランがあり、レセプションから電話をしてもらったが出なかった。この辺りのレストランは15時に閉める事が多いので、直接行った方が良いという。この街はあちこちに水路があり、ぐるぐる回って急ぎ足でレストランO BAIRROに行く。何人かが待っていたが、5分程で座れる。ラッキー。ここは地元の新鮮な食材と最近の技術を使って手の込んだおいしい物を出す所だという評判を読んで、来てみたかった。ウエイトレスの人に相談して、前菜はバオに魚の白身をフライしたBAO DO BAIRRO。海藻などが入っていて、ちょっと辛くていろんな食感と味が混ざっておいしい。メインに帆立貝とイカ墨リゾットとタコとオーツのリゾットをシェアする。飲み物はよく冷えたポルトガルの微発泡白ワイン、ヴィーニョ・ヴェルデを一本頼む。タコは一度茹でたものをカリッと網焼きにしていて、こうばしさがおいしい。海藻をフライしたものもカリッとした食感。マスタードのスプラウトの青味ががかった味、ラディッシュ、プチトマト、ひよこ豆、トッピングの組み合わせが斬新。そしてこれは米ではなく上手に調理したオーツがかぼちゃとともに炊かれていて、チーズもしっとり。イカ墨リゾットは濃厚なうまみがある。上には焼いたホタテが4つと、ナッツ、カリフラワーをドライにしたフレークに、マスタードのスプラウトの青味ががかった味、ラディッシュ、プチトマトがフレッシュ。評判通りおいしい。お店の人たちもとてもフレンドリーで満足。料金は75€。ほろ酔い気分でホテルに帰り、シエスタ(昼寝)。

ワインと前菜のバオ
2種のリゾット

15分ほど休んでリフレッシュ。これはスペインのとても良い習慣。アールヌーボー美術館は明日休館なので、18時までだが駆け込む。何故か無料。アヴェイラはポルトガルでもアールヌーボーが盛んだった街。28の建物が現存する。そしてこれはその代表的な建物。展示物は少なく、良いキュレーションとは言えないが、この建物に入れただけでもうれしい。今年この街はポルトガルの文化都市に指定されていて、他にも外観がタイルの美しい建築物24軒を紹介するパンフレット、32の建築物を紹介するものをもらう。街歩きが楽しそう。

アールヌーボー美術館建物裏側
展示物と館内のタイル

ショッピングなどしながら街を歩き回る。気温は22度ぐらいで海風が涼しい。今日は19:30からCivitatis.comパオリーニョのスペイン語のフリーナイトツアーを申し込んである。少年から年配者まで15人ぐらいが集まる。ガイドさんは陽気で、色んな写真を見せながらガイド。ここはポルトガルのベネチア。運河が沢山あって、何度も水没している。名産は塩田の塩、塩鱈、海藻。昔から商業が盛んで立派な建物が多い。運河の向こう側はお金持ち、こちらの低い側は庶民の側、などなど。街のあちこちで彼のシールが貼られている店があり、パウリーニョのお勧めで来た、というと割引や、リキュールのサービスがあるそうだ。最後に橋にカップルが願いを込めて結ぶリボンをプレゼントしてくれて、皆は各々チップを渡して21時すぎに終了。

ナイトフリーツアー

私達は帰り際にビールを買って、さっき買っておいた名産の塩だらのパステルという、ジャガイモ、塩だら、パセリ、チーズをまとめてさっと揚げたものを一つ食べて寝る。今日もよく歩いた。

運河の夕焼け


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