34日目 スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅
34日目
今夜はMの家族が来て夕飯を食べる事になったので、朝一でサンタンデールのエスペランサ市場に行く。今日は表でも市が出ていた。市場の一階は全て魚売場。圧巻の広さと品数の多さと客の多さ。昨今見た中でも最高だ。街は今週末に祭だそうで、家族が沢山集まる準備もあるのかな?私達はぐるっと一廻りして選んだ店でビンナガマグロを買うために番号札を取る。12人待ち。この店には沢山の新鮮なビンナガが大中小並んでいるが、どんどん売れていく。大きな包丁で女性達がサクサクと大きな魚をおろして行くのを見るのは爽快。
お客もみんな色々買っていて、本当に活気があり、素晴らしい。昨今どの街でも世代交代の時に跡継ぎがいなかったりして市場のブースがバルになることが多い中、ここは純粋な市場だ。ようやく順番が来て、4kg弱の丸々としたビンナガを一匹、鉄板焼用に輪切りにスライスしてもらう。他にはポタというこの辺りで採れるイカを買う。次は私のお目当のネコラという蟹。8ぱい10€という茹でたものもあったが、折角だから生を買うべき、と勧められ、1kg28€の生の中から大きめのメスだけを選んでもらい買う。楽しみだ。
買物を済ませ、場外の店舗でテーブルオリーブを2種類とピクルス、私はお土産に名産の北のマグロの瓶詰(マグロの切り身を塊のままツナにしたもの)を買う。ここはいつもすごい行列のできる人気店だそうだ。
一度帰宅して全て冷蔵庫にしまって、まずはMのお母さんの別荘だった所に行く。近くに湧水があり、緑深く生い茂るサンクチュアリだ。ここでM達6人兄弟は楽しい時間を沢山過ごしたそうだ。今はお母さんが亡くなり、お姉さんが管理していているそうだ。
おいしい湧き水を汲んで次はソモ海岸に行く。ここはサーフィンのメッカで、スクールの生徒たちも沢山。時々とても上手な人も見かける。
ビーチが7km位続いている。二人はよくここを歩くそうだ。Mは私達にノルディックウォークを教えてくれた。しばらくやってみたが肩こりに効きそうだ。腕だけでなく細かい所も引き締め、全身運動。彼女は船を漕ぐための腕力の強化にも役立っているという。平らなビーチを素足で歩いて気持ち良い汗をかいた。
ビーチでピクニック軽食を済ませ3人はひと泳ぎ。私は風も強いし、シャワーも見当たらないのでパス。
車に戻って着替えてアイスクリームを買いに行く。この辺りは牧畜が盛んなので、おいしいアイスクリームが多いそうだ。納得。どれがおすすめか聞いたが、お兄さんはどれもおいしいよ、と言う。スペインではボール1つ分の料金で2種類の味が選べるが、最近食物アレルギーの人が多いのでチョコとナッツ系は合わせられないという。なるほど。チーズクリームとベリーの組み合わせにしたら、それがベスト、とお兄さん。(笑)甘さ控えめでとてもおいしいアイスだった。
移動途中に私の好きなアーティストOkudaの作品のグラフィティを見による。彼はここの出身だそうだ。
MとCはこれからトライネーラという船を漕ぐ予定。ナビガティオというクラブはサンタンデールのボートクラブ。フェデレーションには登録していないが、競技にも出る。50代と60代のメンバーで男女混成。パトロンと言う船首の指示に従い皆で船を漕ぐ。今日は2時間ほどの練習だと言うが、結構ハード。今月イギリスに船を持ってフェリーで渡り、各地に遠征する予定。皆和気あいあいと準備していて、とても良い雰囲気だ。彼らはここに参加することで新たな仲間ができて楽しみが増えたという。マラガにもハベガと言う船のクラブが沢山ある。最近乗り手も増えているという。よいことだ。
私達は彼らを見送って、フェリーでサンタンデールに渡る。次に訪問する友人のリクエストで、サンタンデール名産のカサゴのパテを探して買う。みんな食いしん坊。(笑)
サルデイネーラ海岸に向かって2,5kmほど歩いていく。夕方なのでシャワーを浴びておしゃれをした人達がどんどん通りに出てくる。この街の人達の服装は個性的でエレガント。サルデイネーロ海岸にはM のお姉さん夫婦がバカンスに来ているので、彼らと合流し彼らの車で家に帰り、夕飯の予定。他の姉妹のパートナーと友人も来ることになっている。
家に帰ると夕飯はCがほぼ準備していた。感謝。前菜はサルモレホ、トマトの冷製スープ。テーブルルオリーブやチーズやハム類も色々あり、メインはビンナガのソテー。パプリカのソースと玉ねぎを小金色にしたもの。ビール、シードラ(リンゴのワイン)、ワイン、そしてリクエストでモヒートも作った。歌う人あり、小話をする人あり、旅の話、おいしいものの話と夜中まで続いた。みんな宵っ張りなので、私は途中で降参して休んだ。
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