父の最期
こんばんは。
週末は7時起きのちなこです。
平日は5時過ぎには起きています。
前回から、3年に渡る兄嫁との裁判に、少し話が進みました。
では続きをお話しします。
まさか兄夫婦に父の預貯金を引き出されていたとは…
でもこれって、よくあることみたいですね😨
まさか私の身にも起こるなんて、兄がこんなことをするなんて…
思いもしませんでした。
今思うと、気になることが何度かありました。
ゆうちょ銀行の父の定期貯金が解約された通知が届く前に、兄嫁から電話がありました。
ゆうちょ銀行ではなく、〇〇銀行の父の銀行印はどれかと聞かれたのです。
介護用品をレンタルしたので、レンタル料の引き落としがあるからとの理由でした。
もちろん私は疑いもせず、思い当たる印鑑を伝えました。
父は大雑把な性格でもあり、使用する印鑑はたったの1つでした。
何かあるたびにその印鑑を使っていたので、他の印鑑を見たことがありません。
後から分かることですが、介護用品の引き落としは、ゆうちょ銀行の父の口座から引き落とされていました。
聞かれた印鑑は、介護用品の引き落としではなく、〇〇銀行の定期預金を解約するために聞いてきたのです。
私は結構勘が鋭い人間です。
この時かかってきた電話の、兄嫁の話し方が気になったのです。
何かとぼけていて、とにかくおかしいのです。
結構兄嫁は、分かりやすい人間です。
そして、両親が別々に暮らしてから1ヵ月ちょっとが過ぎた頃、父が誤嚥で肺炎となり、緊急入院をしました。
この入院が最後となります。
この頃はコロナ禍で、面会をすることができません。まだ病院も細かくは管理されていない様子でした。
医師に父の病状の説明を聞きに行く時は、父に会うことができます。
普通に面会をするのはリモートです。
1人の患者に対して、1週間に1回、5分のみ。
事前に予約をします。
このリモート面会を、私と母と私の子どもと一緒に、3回しました。
父は毎回泣いていました。
病気になって後悔するなら、ちゃんと健康診断を受ければよかったのに…
父が後悔していたのかは分かりませんが、母を残して逝くことを、どう思っていたのでしょう。
ただ医師からは、父がこの年になるまで好きなことをして生きてこられたんだから、よかったのではないですか?と言われました。
確かにそうです。
75歳まで、毎日大好きなお酒を飲み、自由に生きてきたのです。
1週間に1回のリモート面会ですが、毎回父の様子が変わっているのが分かりました。
面会時には看護師さんが付き添ってくださり、父に説明をしていたり、父の様子を教えてくれました。
3回目のリモート面会では、父は誰が誰だか分からなくなっていました。
看護師さんが父に、画面上の私を指してこの人は誰?と聞くと、
「俺の姉さんだったかな」と言いました。
私のことが分からなかったのです…
そして4回目の面会はできず、父が亡くなりました。
父が亡くなる前日の夜、兄から私に連絡があった時は、既に父が危篤でした。
この日の午前中は、父は意識があったようで、後から聞いたのですが、面会ができるのは今日だけだと医師から言われていたのです。
それなのに兄は、母や私に連絡をすることなく、父が年に数回会うくらいの、父とあまり親交のない人にわざわざ連絡をして、病院に呼んでいたのです。
どこまで体裁ばかり考える人なんでしょう。
そんな状態の父が、最後に誰に会いたいのかも分からないのか。
父がそんな親交もなかった人に会いたかったのか。
私は兄に怒りが湧きました。
同時にこいつは救いようのないバカだなと、呆れました。
電話があってから、私が病院に着いたのは夜中。
父と目を合わすことも、話すこともできないませんでした。
それからも父は頑張ってくれましたが、次の日の早朝に静かに息を引き取りました。
心の準備はできていましたが、信じられない光景でした。
それからは、悲しんでいる暇もありません。
自宅に父が帰ってくる準備、葬儀の手配、やることがたくさんあります。
父が亡くなり、兄夫婦とそのまま病院で葬儀の話しをすると、コロナ禍だったので葬儀は家族葬にしようと話しました。
しかし、この話をしてから1時間後、兄が普通に一般葬にすると言ってきたのです。
私に何の相談もなく、もう既に準備を始めていました。
私は病院から実家に戻り、父を迎える準備や、人が集まるだろうと、その準備もします。
母は何もできず、ただ座っているだけ。
そんなバタバタと準備をしているところに、兄夫婦や葬儀屋がやってきます。
早速葬儀の打ち合わせです。
祖父母が亡くなった時もそうでしたが、実家の地域では、葬儀に近所の人を含め大勢が列席します。
そうするとおもてなしもします。
兄も大の酒好きなので、葬儀で酒を振舞う場を設けようとしています。
しかし、常識のある葬儀屋は、「今は(コロナ禍)そんなことしませんよ」と言ってくれたのです。
ほっとしました。
父もそうでしたが、兄もかなりの見えっ張り。
自営業を営んでいることもあり、そこは跡取りの兄に任せることにしました。
でもこれがまぁ、自由奔放な葬儀でした。
なんでこんなに見栄を張るんでしょう。
やってることがくそがきです。
恥ずかしいくらいです。
親戚は遠くから来てくれたので、葬儀場に泊まって2日間葬儀に参列してくれました。
兄は親戚に気を使うこともなく、自分の友だちと宴会をしていたのです。
葬儀の間くらい、父の為にやるべきことも分からないのでしょうか。
父のお金を引き出したら終わりだったのでしょうか。
次回は、いよいよ相続の話し合いを話したいと思います。