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【16冊目】反応しない練習

【タイトル】

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

【著者】

草薙龍瞬

【読む目的】

ストレスを減らす

【感想】

皆さんには、毎日の生活の中でモヤモヤすることはあるのではないでしょうか。
そんなモヤモヤを吹き飛ばす本を、今日は紹介します。
この本は所謂自己啓発本になります。仏教の創始者である仏陀の発言や思想をベースに、ストレスなど心の様々な悩みにどう対処すべきかを記しています。仕事やプライベートでストレスをためこみがちの自分への助けとするために、この本を読んでみました。

おすすめポイントは3つです。
①多くの人のストレスを軽減できる
私たちは普段、なかなか解消しない悩みをたくさん抱えていると思います。ところがこの本は、正しく考えれば大抵の悩みは解消できるといっています。そもそも私たちが日ごろ抱える悩みの原因は、「心の反応」から始まっているそうなのです。例えば、通勤列車によるストレスはどこから来ていると思いますか。それは通勤列車の混雑そのものではなく、混雑にげんなりする私たちの心の反応です。であれば、対処すべきなのは心の反応の方です。無駄な反応をしないための考え方を身に着ければ、どんな方でも、今よりもストレスを軽減することができると思います。

②今日から実践できる
本書は、仏教的な思想をベースにしているため、小難しくて実践しにくいのではないかとお考えの方もいるかと思います。ですがこの本では、反応しないためには何をすれば良いかを、具体的にわかりやすく教えてくれます。
無駄な反応しないために一番大切なのは、判断しないということです。例えば、朝のニュースで、「あのお笑い芸人また不倫した!あいつは悪い奴だ!」などと思っていませんか。それ、無駄な判断です。良いとか悪いとか判断することで心は反応してしまいます。自分にとって有益ではないことは、できるだけ判断しないことで、無駄な反応をしなくて済みます。
また、もしも反応してしまったときは、「あ、いま俺は、あのお笑い芸人にイライラしているな」というように自分を客観視することで、反応を抑えることができます。
このように、具体的にどのように考えれば心の反応を抑えられるか、分かりやすく解説してくれています。

③引用元の説得力がすごい
日頃いろんな人の考えを耳にする中で、「この人が言っても説得力ないなあ」と思うときもあるでしょう。しかしこの本は違います。筆者の考えは自己啓発のスペシャリスト仏陀の発言をもとにしたものです。生きることを苦しみと捉え、解脱して開放された仏陀の発言だからこそ、説得力があります。

今回は、「無駄な反応をしない」という部分に絞って紹介しましたが、他にも、「苦手な人は初対面と思って接する」や、「人生のゴールは自分が納得すること」など、充実した内容です。宗教的な本ではなく、よく整理された、実用的な内容となっています。悩みから少しでも開放されたい人にオススメです。

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