絵のない絵本を思うままに書いています。 よろしければ見てください(*^^*)
ぼくには、 母ちゃんそっくりなこわい姉ちゃんと 父ちゃん自慢の大食いな妹がいる。 ぼくは、ごく普通の小学3年生だ。 昨日はイヤなイヤな参観日だったんだけど、ぼくは不思議なことに気がついた。 父ちゃんは大工の仕事がいつも忙しい。 とうぜん、参観日も父ちゃんは忙しい。 母ちゃん一人で3人の授業を見るんだけど、3人もムリだろうから、 ぼくは 「来なくて大丈夫」だと言ったんだ。 本当は、算数の授業を見に来られると困るからだったけど。母ちゃんには言えないな。 でも
空はグレー。今にも消えそうな雪がちらちらしていた。 ぼくは、たいくつな今日を さらにたいくつにさせて過ごしていた。 コンコンコン ドアをたたく音がした。 ぼくの体に“たいくつ”がまとわりついて動けない。 ドンドンドン! !? ハッとした。 目が覚めたようだった。 ドアをあけると、そこには 赤いセーターを着た、まんまるな体の大きなおじいさんが立っていた。 白いひげで口が隠れて見えないけれど、目がビー玉みたいにきらきらしていて、目尻には深いしわが何本もあっ
ちいさなちいさな“たね” 栄養と空気たっぷりに耕した“つち”に ぽん。 水と栄養と太陽と、それから、 すくすく元気に育ってね。って“めでる”の。 まいにち、まいにち、愛でてるうちに、 かわいいちいさな“め”が ぽん。 かわいいね。ってみんなえがお。 大きくなぁれ。 大きくなぁれ。 がんばれ。がんばれ。 美しい花。 立派な花。 強く逞しく。 時には優しく、時には厳しく。 花らしく。凛として。 さいごのさいごまで。 そして、やさしくお辞儀して。
あおちゃんとあかくんは、おさんぼがだいすき。 いつもふたりでおさんぽにでかけます。 あおちゃんは、てくてくてくてく。 「あ!ありさんだ!」 「こっちにはちょうちょ!」 「みてみて!かわいいお花だよ!」 あっちへてくてく。こっちへてくてく。 あらあら、ぶつかりそう。 あかくんは、はらはら。 「きゅうに走っちゃぶつかるよぉ。」 「よそ見してたらこけちゃうよ。」 「そっちはあぶない!おっこちちゃう。」 あかくんはというと、 ちょっとあるいて ぴた。 きょ