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そもそも「家」がなければ、「家事分担」は生まれない。 え? どういうこと? “はふぽのコラム”

こんにちは。お久しぶりの、ハフポスト日本版・榊原すずみです。
先週の火曜日は5月5日、子供の日。
ゴールデンウィークまっただ中ということで更新はありませんでしたが、また改めまして、よろしくお願いいたします。

今年はゴールデンウィークといっても、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が呼び掛けられていて、例年とは違った雰囲気でした。
観光スポットに人はいないし、帰省ラッシュの新幹線、大渋滞の高速道路も見られませんでした。
でも、いつもとはちょっと違うゴールデンウィークを過ごしたことで、何か新しい発見をしたなんてことはありませんでしたか?

今週の3本は、コロナ禍という普段とは違った状況だからこその気づき、変化、浮き彫りになったものが詰まっています。
ぜひご一読くださいませ。

おすすめ①
新型コロナで“バンライフ”中断。そして気づいた「家事分担」のこと。

家を持たず、車を家代わりにして生活する“バンライフ”を送っている、菅原恵利さん。
万が一、感染した場合、自分たちが車で移動することで、新型コロナを誰かにうつしては大変ということで、現在、バンライフを中断中です。

そして夫の実家、つまり「家」に久しぶりに住んでみて、大発見したことがあったといいます。
なんと、驚かないでください。バンライフをしていると、日本の社会では大きな問題になっている「家事分担」が起きない、というのです。

「え? 家事分担がない? それでどうやって生活が回っているの?」
そう思った、そこのあなた。
ぜひ、読んでみてください。

おすすめ②
コロナ禍に垣間見える“ミソジニー”「女の人が行くと買い物に時間がかかる」発言

みなさんは、スーパーマーケットなどに「買うものリスト」を持って行きますか?
私は行きません。記憶力を頼りに冷凍庫と冷蔵庫にあるものを思い出し、買い物をして、帰ります。そして、いつも何か勘違いをして、買い忘れや買い間違いが……。

でも、もう1回スーパーマーケットに行くのは、とっても面倒くさい。だから、あるものでその日の晩ご飯の計画を立て直すわけです。

さて先日のこと、松井一郎大阪市長が「女の人が行くと時間がかかる」「男は『これ買うて来い』と言われたら、ぱっぱと買って帰る」などと、発言したそうです。

そこにこのコロナ禍のちぐはぐな政策に共通する“ミソジニー”が浮き彫りになっているのでは?と、作家で生活史研究家の阿古真里さんは指摘します。「これを買ってきて」とお願いするまでに、妻がどれほど頭をフル稼働させているのか、夫は知らない。
妻が献立を考えながらしている買い物は簡単なことで、趣味のひとつだと思っている夫は、その大変さを想像しないのでしょう。

おすすめ③
外出自粛の後、体重が7kg増えた。発達障害の私は二次障害に直面している

発達障害当事者であり、当事者取材をするライター・姫野桂さん。日常生活の変化や臨機応変な対応が難しい特性を持っているそうです。

そんな姫野さんにとって、新型コロナウイルスの感染拡大で生活そのものが大きく変わった「今」はとても不安な日々なことでしょう。

そんな姫野さんを二次障害である摂食障害の苦しみが襲います。発達障害当事者は、その生きづらさのストレスからうつ病や双極性障害などの二次障害を併存している人が多いそうです。

姫野さんだけではなく、発達障害の当事者の方はたくさんいます。
それぞれの特性によって、定型発達(健常者)の人以上に不安や恐怖感に襲われ、パニックを起こしている人は多いのではないでしょうか。

今は、誰もが辛い時期。
でも、もっと辛い人がいる。だから、ちょっとまわりを見回して、手を差し伸べられるのを待っている人たちの存在を意識するきっかけになる記事になっています。

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