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UXResearch講座

3名の登壇者のUX講座を視聴。

1.ユーザー理解のために大事な事は?リサーチ×問題設定
木浦幹雄さん

登壇者はアンカーデザイン 木浦さん。デザインリサーチの教科書の著者。

デザインは問題解決、なんていうけれど

プロダクトは問題解決の手段であり、ユーザーに何らかの価値を提供してる。例えば、
ポケットチェンジ:海外旅行で行った小銭を有効活用
https://www.pocket-change.jp/ja/

フォード・モデルT:本格的な自動車を大衆に
https://toyota-automobile-museum.jp/archives/car-database/detail.html

解決したい(提供したい価値)が違えばプロダクトも違う

自分たちが解くべき問題を適切に見つけ出す必要がある。
「ホテル予約サイトを作って」と言われても何を作れば良いんだ?
ホテルサイトも色々ある。
・楽天トラベル
・一休
・Airbnb

プロダクトのユーザーが持っている課題やニーズを把握する

例えば、
ビジネス出張におけるホテル検索時のニーズはどのようなものがあるだろうか?

リサーチを通して解くべき問題を設定する

人々はどのような生活を送っており、課題や要望を抱えているだろうか?

解くべき問題にフォーカスする

参考資料:

木浦さんまとめ

・問題設定がプロダクトの方向性を決定づける
・妄想でなく適切なリサーチを通して、解くべき問題を見つけ出す
・解決する価値の大きな重要な問題を見つける
・問題を設定するフェーズと解決方法を考えるフェーズを分ける

ユーザー理解のために大事なことは、ユーザー理解とデザイン心理学である

2.UXデザイン心理で役立つノウハウ:反中さん

リクルートの反中望さんの講座。
エンジニアで2年弱、その後、UXコンサルティング7年、2015年からリクルートに入社した方。

反中さんの著書

講座の内容は、以下の2点。

  1. UXデザイン法則をはじめとするデザイン心理学がユーザー理解やプロダクトデザインに役立つことを理解

  2. 実務でどうやって活かすか具体的ノウハウを理解

ピークエンドの法則
経験についての評価は、全体の総和や平均ではなく、ピーク時と終了時にどう感じたかで決まるということ。

ポイント
ユーザージャーニーマップの中も重要な瞬間(ピーク)と最後の瞬間(エンド)に細心の注意払う。
エンドユーザーを喜ばせるために、プロダクトが最も役立つ瞬間、最も価値がある瞬間、もっとも楽しい瞬間を見定めてデザインする。
人はポジティブな経験よりネガティブな景観をより鮮明に思い出す。

美的ユーザビリティ効果
見た目が美しいデザインより使いやすいと感じられる

ポイント
見た目が美しいデザインは、人の脳にポジティブな反応をもたらし、実際の場面でも良く機能すると受け取られる。
プロダクトやサービスの見た目が美しければ、人は些細なユーザービリティの問題に対してより寛容になる。
見た目が美しいデザインはユーザービリティの問題を覆い隠し、ユーザービリティテスト中に課題を発見しにくくしてしまうこともある。

テスラ―の法則
どんなシステムにも、それ以上減らすことのできない複雑さがある。複雑性保存の法則という。

ポイント

  1. どんなプロセスも、その核となる部分にはデザインの工夫をもってしても取り除くことのできない複雑性を抱えている。この複雑性による負荷を追うのはシステムかユーザー。

  2. この固有の複雑性をデザインと開発の過程でどうにかしながら、出来る限りユーザーの負担を減らす。

  3. シンプルにしすぎてインターフェースが抽象的になりすぎてないかを気にする。

左:ミュゼ、右:銀座カラーのカウンセリング予約の日時選択画面
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3.ユーザー理解×組織文化:株式会社メルペイ mihozonoさん

 mihozonoさんの著書

UXリサーチのメリット

  1. リリースする前から学びが増やせる

  2. データを解釈する制度が高まる

  3. 組織作りに使える
    より広く多くの人に認知をしてもらい、引き込むことと、主体的にUXリサーチできる人を増やすことの両方のバランスを見ながらUXリサーチを広げる。

 マーケティング担当もデザイナーもPMも、ユーザー目線で全体を点ではなく、線で据える。そうすることで、コミュニケーションコストが下がったり、論点が明確になるほどデザインの精度も上がったり、議論がスムーズになる。

運用を単に効率化するだけではなく、UXリサーチを組織に広げて文化として根付かせていくための質の高いUXリサーチを続けられる仕組みづくりをする。

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