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ドラマ『琅琊榜』で習いたかった中国語~第十四集

サブタイトルは「大みそかの夜」。今回は既出の表現が多く、その他は私が聞き取れなかったため例文が少ない。言闕さまに夢中で中国語が入ってこなかった訳ではない。


冒頭のあらすじ

皇帝暗殺を画策していた言闕さまを説得して計画を止めさせた梅長蘇。言闕さまがみだりに事を起こさなければ何もしないこと、万が一今回の件が露見した場合は言闕さまの息子である言豫津を守ることを約束した。この二人の会話はとても気持ちの良いシーンなのでぜひ直接ご覧あれ。

続いて吏部尚書の息子・何文新が起こした事件について、誉王は結局替え玉を準備して吏部尚書・何敬中を助けることにした。吏部尚書をきちんと働かせるためである。刑部尚書にその手配をさせるが、結局皇太子側に察知され目論見は外れる。梅長蘇はこの結末を見越して、動かずに誉王の腹心である吏部と刑部の尚書を排除した。

你辛苦带进京的那匹汗血马驹 算什么

大みそかの夜に謝玉の屋敷では、謝玉の家族と「天泉山荘」という侠客の一家である卓家が顔を揃えていた。蕭景睿は両家の両親(第三集参照)に新年のあいさつをしてお年玉をもらう。義兄にあたる卓青遥にもあいさつしたが、お年玉はないと言われた。だがその妻で姉である謝綺が言った。

你辛苦带进京的那匹汗血马驹 算什么
ー苦労して駿馬を都まで運んだのでは?

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第14話
謝綺

「你」は「あなた」でここでは謝綺が夫の卓青遥に対して言っている。「辛苦」は「苦労して」、「带」は「持って行く」「引き連れる」などの動詞、「进」は「入る」と言う動詞、「京」は「都」、つまり「进京」で「首都へ行く」と言う意味になる。連体修飾語の「的」がついて「あなたが苦労して持って(連れて)都まで来た~」となる。

名詞が来る「~」の部分は「那匹汗血马驹」で、 「那」は「あの」、「那匹」で「あの一匹の」となり、「汗血马」は駿馬の事を表す。「马驹」で仔馬を表すため、「汗血马驹」は「駿馬の仔馬」になる。「汗血馬」とは前漢の時代に1日に千里を走り、血のような汗を流したと言われる伝説の馬のことである。それがそのまま駿馬のことになるようだ。

最後の「算什么」は、おそらく「算」が「~とみなす」、「什么」は「何」という疑問詞で「何と見なすの?」「何のつもりなの?」=「何なの?」というニュアンスだろうか。全体で「あなたが苦労して都まで連れて来たあの駿馬の仔馬は何なの?」

卓青遥は本当は翌日可愛がっている実弟かもしれず、義弟でもあるに蕭景睿に駿馬をあげたかったようだ。

和やかな年越しのシーンが続く。言侯府では、言闕さまと豫津が親子で年越しをした。そこで言豫津は梅長蘇のおかげで父や一族が救われた顛末を聞き、年明け早々に梅長蘇の屋敷へ感謝を伝えにやって来るのだった。ここの会話も清々しい。梅長蘇宅の年越しもほのぼのとしている。

この大みそかの夜に皇宮から下賜される料理を届ける隊が襲われ、蒙大統領が杖刑20回と30日以内の解明を命じられる。大みそかの夜に宴の席から外れるのを蕭景睿に引き留められても理由をつけて振り切ったのは、この襲撃は謝玉の指図で卓鼎風が行ったもだった。謝玉はさらに刺客を送りこみ蒙大統領を陥れる気だ。

🖌今回の気になる単語帳

拜年 bài//nián
新年のあいさつをすること。年越しのシーンで飛流などが目上の人にこれを言っていた。

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