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盆と正月が一緒に来たようになったマメルリハ

約一年前に稲生家がマメルリハ付きで引越しをする前のこと。我が家のマメルリハ・シャルが気に入っていた稲生家の知人・Y氏とシャルのやり取りについて書いたことがある。

先日4月28日にこのY氏が現在の私たちの居住地にやって来ることになり、稲生家で弟も交えて会食することになった。

Y氏来訪

約一年ぶりのY氏来訪に気付いたシャルは、大きな声でピーピー鳴いて驚いていた。シャルにとっては思いがけなかったのだろう。怒っていたり、何か要求があったりするような時の強い鳴き方ではなく、(シャルにとって)エキサイティングな状況に興奮しているようだった。

シャルは早く鳥籠から出たがっていたが、まもなくしたら弟(シャルにとって最愛の人間のぱぱ)も来る。人間たちが集まったら昼ご飯を食べ始めるため、シャルはそのまま鳥籠にステイとなった。

とはいえ、シャルはツンデレ傾向が強いので自分からY氏のところへ行ったりはどうせしない。それもあってシャルは「後でいいでしょ!」と忙しく食事の準備をしていた母に言われていた。

ぱぱ来訪

しばらくして弟がやって来た。シャルの興奮はいよいよ高まってしまい、鳴き声も大きくなる。

うるさいし、弟が予定より早く到着したのでシャルに鳥籠から出る許可が出た。鳥籠から出るなり、シャルは普段いる部屋からY氏や弟含む人間たちがいるダイニングに飛んで行った。喜び狂うシャルは「盆と正月が一緒に来たような」大騒ぎだ。

うわー!
Y氏だけじゃなくてぱぱ(弟)も来た!!
うわー!!!!

というようなテンションで、鳴きながら興奮状態のままダイニングと鳥籠のある部屋を何往復もしている。最終的に興奮より先に力尽きて床に落下した。普段なら決してそんなことにはならないのに。幸いシャルにケガは無かった。シャル、落ち着いて!

シャルは飛び回り過ぎてハアハアと息をしている。それでもまだダイニングに飛んで来て、配膳の始まった食卓の上を飛んでしまい、あまりの落ち着きのなさを弟に怒られて鳥籠に戻された。

大好きな人たちの指に乗って

人間たちの食事が終わったタイミングで、鳥籠内でおとなしくしていたシャルが「ピピッ」と鳴いた。そろそろ自分も混ぜてもらえると空気を読んで察知したのだ。

全員の許可を得て私がシャルを指に乗せてダイニングに連れて来た。その場に連れてこられるとシャルの身体から力が抜けて、マメルリハらしい「もふっ」とした様子になった。何となく目も優しくなった。

シャルをまずはY氏の指に近付けたところ、意外にもシャルは、積極的にY氏の指にジャンプして飛び乗り、くるっと向きを変えてY氏に背を向けた。Y氏の正面にいた私の方を見て満足そうにしている。例によって背中を預けられる信頼度はY氏>鳥嫌いの同居人(私)ということだ。ちなみに同居歴7年にそろそろなるところ(笑)。

シャルも人間たちの集まりに参加できて、ご満悦中の和やかな場で空気感が変わらないうちに、シャルに素直にならせるべく、私はシャルを今度は弟の指に乗せようと試みた。

この日は珍しくシャルも弟に対してツンデレな塩対応をせず、Y氏の時と同様の積極性で弟の指の上にジャンプした。やはりくるっと向きをけて弟に背を向けた・・・が、ここでシャルがぱぱに背中を預けて向き直った相手はなんと日頃世話をさせている母だった。

「シャルったら!こんなに世話しているのに!それでもぱぱの方が信じられるの?!」

最もシャルに時間を割いている母も、シャル最愛の人間のぱぱにはいまだ敵わないのだった。それにしてもこの時はやたら素直に指に乗ったし嬉しそうにしていた。

Y氏とぱぱ(弟)にかまってもらえて満足したシャルは、自分で鳥用アスレチックへ飛んで戻り、その後は一羽で普段通りに過ごした。盆と正月が一緒に来たような大騒ぎをしたのに、あの程度の短いふれあいでシャルが満足なのがちょっと私は腑に落ちなかったが、シャルは満足して少し冷静になって普段の自分を思い出したのだろうか。

少なくともこんなに興奮して大喜びしたシャルは初めてだった。

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