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マメルリハインコと希少人類の再会

先月、私が便宜上「希少人類」と表現するタイプの人間(子どもと動物と高齢者に好かれやすく、徹底して他者への利益を優先する一般的な人間の優しさより数段深い他者への優しさを持つ)に出会ったマメルリハたちが、いかに厚かましい態度を取ったかについて書いた。

今回は我が家のマメルリハ・シャルの方が出会った希少人類Y氏が、再訪した時の話である。

Y氏がやって来たことがわかったシャルは、一見関心がなさそうな様子でいて、Y氏の方を見なかった。でもY氏から見えてないところでは、明らかにわくわくしている時の顔をしていた。

その後鳥籠から出て鳥用アスレチックで遊んでいて、人間たちはお茶をしていた。シャルはあくまで普段通りにふるまっていた。何となく通常の来客に対する時とは様子が違うのだ。

しばらく観察していたら、初対面の時のようにチラチラ見るようなこともしない。でも何かが違う・・・と思っていたら、シャルが人間から見えるように動いていることに気づいた。通常の来客時は存在に気づかれないくらい静かで、目に付くような動きをしない。しかし、この日は鳥用アスレチック内でよく動いて、人間の視界に入るようにしている。

さり気なく気を引こうなど、なぜ最愛の人間のぱぱ(弟)に対してもだがシャルはツンデレなのか。シャルを鳥用アスレチックからY氏の手のそばに連れてくると、ためらわずにY氏の指に乗り、すぐ私の方に前回同様向き直った。5年以上イヤイヤ同居している鳥嫌いの私より、希少人類であるY氏の方がやっぱり背中を預けられるのだ(笑)。

ところが、前回のようにY氏に頭や首筋を撫でさせない。指からは降りないが撫でようとすると、くちばしをむいて拒否!私が撫でようとしても断固拒否!なぜだろうと思っていたら、母がその場で一緒にお茶を飲んでいたからだった。

前回、Y氏が撫でるのをやめると「続けないのかよ」と目で言って厚かましい態度を取っていたシャル。その時の母は台所で別のことをしていた。つまり、Y氏のいる場に同席していなかった。

シャルは普段から、母がいる場で私に頭や首筋を撫でさせない。母と私なら母が本命なので、母の目を気にして私に触らせないのだ(当てつけをしたい時を除いて)。

Y氏にかまってもらいたい、でも母にそれを知られなくない、というシャルの複雑な心理が撫でることは拒否しても指から降りないことからうかがえた。シャルが他の人にかまわれていても、母はもちろんいちいち嫉妬しないので、不要な気遣いであるが。

マメルリハインコのこんな複雑性が、鳥嫌いなのに私の関心を引き付けてしまうのだ。

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