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日本ハム・江越大賀選手のバッティングはどう変わったのか?

大学時代~2020年頃まで

2014年
2016年
2019年

大学時代~2020年頃までは、

①パンチャー回路の洗練度は決して高くない
②「下半身は斜め回転型」なのに、「上半身はかなりスインガー型」なので、下半身の回転に対してバットが遅れすぎていた(目切りの早いドアスイングだった)

という状態。

 「選球眼が良くない、誘い球にバットが止まらない、甘い球にバットが出てこない、打撃練習と試合とのバッティングの差が激しい、チョコンと当てただけなのにやたら飛ばす」などの現象は、①パンチャー回路の未開発 ②下半身の斜め回転型と上半身のスインガー型とのミスマッチ が主な理由だったと言える。

2021年オフに「パンチャー回路」を開発し始め、課題①が改善される

 2021年のオフに根鈴雄次さんの道場を訪れ、「パンチャー回路」を開発し始める。大ざっぱに言って、「メジャー打法習得=パンチャー回路開発」と言っていい。
 あらかじめ本で予習されていたとのことなので、かなり本気で取り組まれていたようだ。

 その結果、「①パンチャー回路の未開発」がかなり解消される。それに伴って、スイングの工数がだいぶ減り、以前に比べるとシンプルなスイングになった。

2021年のスイング

 ただ、2022年の打撃動作を見ると、パンチャー回路は洗練されつつあるものの、まだスインガー要素も強く残っている印象。
 スインガー要素が強く出すぎていて、せっかく開発したパンチャー回路の邪魔をしてしまっている状態である。

 なぜ、オフにパンチャー回路を徹底的に開発したのに、シーズンになるとスインガー要素も強く出ていたのか?

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