符亀の「喰べたもの」 20210214~20210220
今週インプットしたものをまとめるnote、第二十二回です。
漫画
「推しの子」(3巻) 赤坂アカ×横槍メンゴ
推しの子に転生した兄妹がそれぞれの目的を胸に芸能界に挑む物語。第六回以来の登場です。
1巻1エピソード、芸能界の闇を描いたストーリー、不穏な中盤と気持ちいいラスト、そして次巻への強烈なヒキ。オモシロを生むテンプレートが完成されていますね。
そのテンプレの一つとして、主人公がそのエピソードで登場したキャラの力を借りて状況をひっくり返すという骨組みが強いです。描きたい展開に必要なキャラはエピソード毎に作れるので、話が制限されにくくキャラも活かしやすい。しかし主人公が役者を適切に配置して暗躍しなければそんな展開にならなかったのも明白であり、主人公が空気になったりエピソード毎にバラバラな印象になったりといった問題も起こりにくい。チートもなく転生しただけな主人公のキャラ的にも、こういう活躍の仕方は「らしい」。ホントよくできてますね。
「かぐや様は告らせたい」(21巻) 赤坂アカ
やってくれたな。
メインカップルでやりにくい話を他のキャラに任せ、賛否の分かれそうな話をしたらギャグ回とメイン2人の話で中和する。ウケる話以外も描くための工夫がちゃんとしているのが大御所感あって好きです。
でもホンマやってくれたな。
「ブルーピリオド」(1巻) 山口つばさ
読んだら絶対に昂る(たかぶる。符亀辞書上では「やらないといけないこととか全てほっぽり出して制作に没頭したくなる」ことの意。)ので放置していましたが、スケジュール的に昂らないといけなかったので読みました。
昂りました。
「クローゼットガール」 朱井よしお
クローゼットに隠れた妹が見たのは、兄の情事。そんな読み切り。(R-18描写なし)
いい作品でした。冷静に考えればおかしかったり描写されていなかったりするところがあるのですが、そこに目がいかないようにして後半の伏線回収まで忘れさせるのが上手いですね。読み返すと本当に伏線が多くて驚きましたし、「いやそのオチやるならアレと矛盾するやろ」というツッコミすら伏線で潰しているのがすごいですね。何回でも読めます。
またいくらか積読が増えてきましたが、インプットの質は落とさないように意識しているのでなんとかできているのではないかと思います。いやすみません来週からはちゃんと読みますので。
一般書籍
こちらもゆるやかに消化中です。そしてその10倍ぐらいのスピードで本が増えているのでなんとかします。
Web記事
「『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』編集者が語る、新しい才能への期待 「何かひとつでも光るところがあればいい」」
次世代スターの発掘企画「MILLION TAG」の創設を受け、少年ジャンプ+の編集者さんにインタビューした記事。
内容としては「MILLION TAG」の宣伝と漫画家志望者さん向けのものという感じで、少々物足りない部分もありました。しかしその企画の最終選考時に漫画の制作過程を配信し、そこで編集ノウハウが公開されても別に構わないと公言してらっしゃるのは、そこをパクりたい人間にとって超耳よりな情報でした。公開され次第視聴いたします。
「これってどーなの?映画『耳をすませば』に学ぶセキュリティ<第2回>」
フィクションの世界にセキュリティの観点からツッコミを入れる企画の第2回。現時点で全3回で、その3回目のドラゴンボール回がtwitterでバズっていたので拝読。結果この回が一番面白いと思ったので挙げました。
こういうWebメディアの会話形式は「オモコロ」(より源流だとたぶんやる夫スレ)が確立したのではと思っているのですが、それとの差は専門家側がボケなことかと思います。その上で、最初からそっちがボケだとそれぞれの役割(片方が専門家でもう片方が聞き役のライター)がわからずに読者が混乱するかもしれないので、最初はライターがボケて専門家に話を振るオーソドックスな形式にしている点に配慮を感じます。差別化をしつつも読者の情報処理難易度を下げて読みやすくしており、なかなかうまいフォーマットなのではないでしょうか。
夢を叶えた過程が書かれたnote。
まず、波乱万丈で読み物として面白いです。筆者さんが一つ夢に近づく度にこちらもうれしくなるような、そんな臨場感があります。
そしてその方法ですが、これが今読んでいる本(正確には途中まで読んで止まっている本)の内容とドンピシャで、個人的にすごく面白かったです。それを紹介する際にはネタバラシしますが、読んだことある方ならたぶんどの本かバレているかとは思います。そのあれです。
「『遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう!』がGoogleに怒られた話」
先週読んでいたのに挙げ忘れていたnoteです。内容はたぶんタイトル見たらわかるので割愛。
かなり迷いましたがこの名義で投げ銭したので、「支援してくださったエッチな皆さま」として「符亀」の名が載っています。品田遊 (ダ・ヴィンチ・恐山) 様エリアのやや下にいます。探してみてください。
タスクや体調管理で忙殺されかかっておりますが、昂ったおかげで週末来週でしっかり作業ができそうです。とか言ってるくせに次回も言い訳して紹介数少なかったらすみません。
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