未経験エンジニアが1年未満で転職することに決めた話

2019年1月
私は人生で初めてエンジニアとして雇われた1社目の会社を退職する事となりました。そこで、退職までの事の運びと今後の活動について文字としてまとめておきます。今後の業界未経験からのエンジニアさんや成ろうと目指されている方々の参考に成ればと思います。

◆自己紹介

私は2018年の4月から未経験でエンジニア転職を果たしました。それまでは大阪で営業マンをやりながらドットインストールやUdemyを使って一人でプログラミングの勉強を行った後、東京に上京して転職目的で3ヶ月のRubyのプログラミングスクールに通いPHPエンジニアの内定をいただきました。

・業界未経験
・大阪で営業マン
・仕事終わりにプログラミングを学ぶ
・東京に出て3ヶ月のスクールに通う
・Rubyを学んだがPHPで就職

エンジニアの実務経験で言えば2018年4月始め〜2019年1月末で「10ヶ月」となります。

◆退職を考えたきっかけ

もともと何かに依存する考え方が苦手で現在の会社にしがみつこうとは考えていませんでしたが、かと言って1年未満で退職する予定もありませんでした。

しかし、今回早期に退職するきっかけとなったのは「会社で自分に蓄積される経験や技術が外で使えないものである」と気付いたためです。

現在働いている会社では自社フレームワーを使っていてPHPのバージョンも5.3とかなり古く、フロントエンドでもIEの古いバージョン対応が必須でとにかく使用技術が外で使えない古めかしいものばかりでした。また、コーディングの思想もかなり古くGitHubの存在も知らないエンジニアが沢山いて新しい技術を追いかける気は一切無いことが伺いしれました。

・自社フレームワーク
・PHP 5.3
・IE8対応…
・GitHubを知らない？
・技術や思想が古い

ちなみにGitHubを知らないとはどういう事かというと、「GitHubってなに？」からgit-svnを使おうかな？と言ったら「お前Git使うって会社のソースネットに上げるとかバカだろ！禁止だ！」と言われる始末。とりあえずGitはremoteリポジトリ無くても使えるよバカ。。。

◆動いたこと

退職を考えた最大の問題として「外で使える技術が蓄積されない。」ことだったので、まず始めに土日に勉強会に参加する事にしました。結果としては既に私は浦島太郎であるという事実がわかってしまいました。

技術力も無いのに何を言っているんだと思う人がいると思いますが、Slack禁止にプラグイン禁止、もちろんフレームワークを使った業務の知識なんてあるわけもない状態で勉強会に参加してみてください。Slackの活用方法？？Laravelの◯◯が？？Firebase？？ES6？？Vue.jsが？Nuxt.jsが？GitHubでプルリク送ってコードレビュー？？

● 転職活動してみた
転職活動をしている時は色んな会社さんの事が見えて視野が広がりますよね！そのため色んな会社さんの話を聞きに行ってみました。結果は後ほど。

● Railsで副業してみた
公では副業禁止の会社でしたがお給金を受け取って居ないのでOKという形で副業を始めてみました。本業の残業時間が長いのとRubyとRailsが久しぶり過ぎて慣れるまでに時間が掛かりそうだなと言う感想です。それと嬉しいことにプログラミングの基礎の部分は一緒なので今の会社で学んだ10ヶ月は無駄では無かったようです。

◆転職先について

転職先はPHPとLaravelとVue.jsをメインとする受託系の開発会社です。

今回なぜここに決めたのかと言うと「受託で0→1の経験を沢山積みたい」と考えたからです。賛否両論が集まるかとは思いますが、今の僕が既に出来上がったビジネスを更に良くしていこうとする仕事につくのは旨味が少ないと考えたからです。

また、社長のビジネススキルの特徴として「モノの見方、法律、財務、税、交渉、営業、0→1」の部分が優れており私が身につけたいスキルの多くを網羅されているようだったので、この人の近くで経験と知識を盗ませて頂こうと思ったのも強い要因の一つです。因みに社長本人にも同じ話をしてあるのでnoteに書いて何がどうこうとかはありません。

◆未経験エンジニア転職者に伝えたいこと

未経験からエンジニアになったもしくは目指そうと考えている方は自分が5年後10年後に『社会』でどのような人物になっていたいのかを明確に決めた上で会社選びや仕事のやり方を決めることをおすすめします。

大切なのでもう一度いいますが、『社会』でどのような人物になっていたいのか考えてください。会社ではありません。社会で考えてください。

ポジションは大切です。方向性も大切です。

10年草野球をしてもメジャーリーガーには成れません。

◆終わりに

技術の足りなさを嘆く毎日ですが、私も早く知識の土台を積み上げて堅牢な確固たる城を築きたいものです。今は悲しいかな土台ができていないので犬小屋を作ったところで雨が降れば沈み込んで崩れていってしまうことでしょう。

若さとは期間限定の強力な武器だと言いますが、これももうそろそろ私には使えないものとなってしまうのでしょう。本日で23歳になりましたが20代は小さな間違いを沢山して恥ずかしくて素直に成れない感情の足かせを捨てなければなりません。

おそらくここがどんな大人になるかの分かれ目です。

「人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」とはパスカルの言葉ですが、か弱い私達は考える事で強く生きながらえる事ができるようです。

謙虚に誠実に、頭を巡らせて立派に生きましょう。

以上