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トスカーナワイン好き やって来い
エディンバラに結構な昔1934年からあるイタリアンデリカテッセンのお店、Valvona & Crolla (V&C) でワインテイスティングをやっていたので行ってきました。V&Cは他店よりも値段設定が高く、コロナ禍で売上が落ち込んだ、家族経営で家族内争いがあったなどのローカルな噂もある中ですが、「(他店との区別のために)高級感・本物感を打ち出す」路線でいくと堂々宣言されていました。他のお店より高いのは嫌だけれども、本物を貫く(迎合しない)姿勢はしっかりと応援したいと思います。
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またBrunelloが飲める、と勢いよく参加 ここにメモを書き残す用です。
6種のうち2種はBrunelloです。ウホホーイ。
イタリアのフィレンツェを旅した時に旅先で出会ったワインが今までで一番記憶に残る美味しさだったことを以前に書きました。この時のワインがBrunelloです。
今週、夫の誕生日が控えていて、「ウイスキーツアーとイタリアンワインテイスティングだったらどっちがいい?」と尋ねたら「Brunello!」と即答だったのでお支払いは私持ち。もう24年も結婚生活を共にしているとプレゼントも出尽くしていてあまり嬉しくないもの(靴下とか?)をあげるくらいなら消えてなくなるイベント系は誕生日プレゼントに適していると思います。しかも、男の人へのプレゼントってそうでなくても難しいよね(お財布とか?)?
おつまみは前もって肉なしでとお願いしておきました(無理なお願いを聞いてくれてありがとう)
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ワインと合わせるおつまみチーズは Pecorino Della Maremma
(Tuscan sheep's cheeses, sweet and delicate)
奥はこの時期になると出てくるキノコ Chantarelle のクロスティーノ
手前のフォカッチャにはソフトチーズとトマトが挟まっていて
アボカドとグリルしたズッキーニも美味しかった
すでに準備してあったので、ワインの匂いでムンムンの会場です。デカンタしないで済むように、前もって開けてあったという赤ワインのみ(白ワイン好きさんはごめんなさい)
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上の写真の通り、この大きく分けて3種のワインですが、葡萄の種類は全部Sangioveseです。ここだけ覚えておきましょう、トスカニーのワインといえばピンキリ全てSangiovese=サンジョベーゼ。もう今日のワインの会ではサンジョベーゼだけは飲んだらわかるようにして帰ろうという意気込みで臨みます。1→6の順で飲みます。値段も(期待も)1→6で上がります。
1番:Vino Nobile di Montepulciano 2018 Valdipiatta
Montepulcianoで作られるワインのスタンダードであるVino Nobile di Montepulciano。
(よく見かけるMontepulciano d'Abruzzoと間違いやすいので要注意。Montepulciano d'AbruzzoはトスカニーではなくAbruzzo region。あまりにみんなが間違えるのでMontepulcianoの名前を変更する予定になっているとか)
まず色を見て、と言われます。
1番はオレンジぽいテラコッタ色、4番はpure purple =ルビー色です。
このテラコッタ色が縁に見えるのは熟成の証拠2018年で5年。4番2021年2年に比べると違いがわかります(写真でもわかるくらい)
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↓
(年つけてみた)
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よく1979年の生まれた年のワインとかすごく古いワインをすごい高価な値段で買って飲む、みたいな話を聞きますが、今日の講師の人は何十年も経ったワインは美味しいというよりも味が別物になっている様子を楽しむものであって普通のイタリアンワインであれば5年くらいで飲むのが良いと言っていました。瓶詰めされる前に1〜2年は熟成されているので、最大置いておいても10年。でも10年置いておくにはしっかりと温度管理したワイン蔵がないとやっぱりダメらしい。うちにはワイン蔵はないから、ちょ、もう買ってあるワイン、消費モードに突入だな。
次に
トスカニーの丘300~600mの標高で作られている様子を想像しながらnose(匂いを嗅ぐ)(グラスを振って鼻をグラスに突っ込むよ)。
Sangioveseらしいチェリー、と講師は言っていますが、私はSangioveseというとイチゴを思い浮かべます。夫はやっぱりチェリー>>イチゴというので主観はあると思います。
そしてお口へ。
Sangioveseらしい酸味 そしてタンニン。
2018年は良いヴィンテージ(年)だったらしくオレンジ、苦味のある熟したチェリーと口の中で広がります。タンニンは紅茶の葉っぱをお湯の中に長く入れすぎて飲んだ時に、にが〜となるアレですが、タンニンのあるおかげで酸味が流されバランスをとってくれる役割をしています。
講師の先生はきちんとスピッティング(飲まずに吐き出す)をしていましたがもちろん生徒さんは全員私を含めちびちび→ごくごく、もうこの時点で美味しくてすでに最高潮に盛り上がっているので、後で振り返ると6→1にして、舌がフレッシュなうちに一番お高いのを楽しんでおいた方がよかったのではと思ったほどです。
2番:Vino Nobile di Montepulciano 2020 La Braccesca (Sangiovese + Merlot)
2020年のあのコロナ禍の真っ最中にできたワインなのですが、人間の活動が減ったせいで各地で水綺麗+空気綺麗と報道されたのを覚えているでしょうか?お天気はそれほどでもなかったみたいですが、2020年コロナ禍ヴィンテージ、悪くないそうです。メルローが入っているのでプラムの味がほんのりします。少し薔薇のような香りと、Coffee、バニラ、土ぽい=earthyな味で1番より複雑さを増しています。
3番:Rosso di Montalcino 2021 II Poggione
Rosso di Montalcino になると Brunello di Montalcinoと同じ地域で作られた、ちょっと手軽に買いやすい「Brunello弟分」みたいな格になるそうです。もちろんSangioveseのいちごみたいな酸味はあるのですが、酸味がソフトになり、ミネラル分がより多い味、より深みのある甘さを感じるようになっています。
ここで先生が、お水を飲み、自分の洋服の匂いを嗅いで〜口の中と鼻をリセットしましょうと言います。先生も自分の服の匂いをベースにしているのだそうです。
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4番:Rosso di Montalcino 2021 Casanova di Neri
4番になるとタンニンが2重の層になりました。苦ーいズーンと沈むようなタンニンではなく口の真ん中に浮かぶような中間層のタンニンが出てくるのです。スムース、なめらか。
5番:Brunello 2017 Fattoria dei Barbi
とうとうBrunelloです。明らかにロングフィニッシュです。ベルベットのような滑らかさ =velvety*、最初にSangioveseらしい酸味と書きましたが、もはや最初のような酸味はほとんどなしで違う次元の酸味になっています、ラズベリーチョコレートみたいな感じ。
*この舌触り触感はタンニンからくるのだそうです
6番:Brunello 2018 Poggio San Polo
結構酔っ払っています。おつまみもほぼ食べ尽くしています。2018年は良いヴィンテージと前述しましたが、そのせいもあり、ドライフルーツ、ナツメグ、オークの香り、パワフル、濃い感じがします。もう理屈はいいや〜の状態。
結構似通ったワインの6杯目なので、思ったよりも期待していたよりも違いがわかりませんでした。テイスティングするならもっとはっきりと違うワインの方がわかりやすいかな〜と思いながら。
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ふらふら〜で結論
トスカーナのワインの葡萄は全部サンジョベーゼ
おすすめヴィンテージ2018年
香りや味は言ったもの勝ち、誰も否定しない(プルーン、プラム、ストロベリー、チェリー、コーヒー、チョコレート、薔薇、ブラックベリー、ブラックチェリー、カシス、牡丹、ミネラル、腐葉土 . . )
Brunello弟分のRosso di Montalcinoで私は十分楽しめた(3番と4番)
BrunelloはパワフルなのでBrunello買うなら一緒に食べるお料理も特別なものにしないともったいないな(普段使いではない)
いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。