キーワードは「特化」~他業界出身の社長が行った特化戦略2例~

がっちりマンデー(12/6放送分)
儲かる!「畑違い社長」!より

他業界から転向してきて大成功してる社長について取材されていましたが、それらの会社に共通する「これからの事業で成功するための要素」について考えてきたいと思います。


■前職の経験を活かしてカシミヤ専門の会社を経営

東京南青山にある「UTO」という会社は、高級カシミヤセーター専門の会社です。
自社で作るカシミヤセーターをネットで販売しており年商は1億3千万円とのことです。

この会社の社長は、元は海外旅行の添乗員でした。
お客さんに誘われてアパレル業界に入りその後独立してこの会社を始めたとか。


なぜカシミヤ専門という特化したビジネスをしているのかというと、それは旅行代理店時代の経験からだそうです。
「旅行屋の時に他の人がやらない企画で成功していたという経験があって、それはファッションの場合も同じだな」と思ったとのこと。


旅行代理店時代、大手に勝つために特色あるツアーを企画していたのですが、それは、「音楽家の人たちを集めてヨーロッパなどでコンサートを開くツアー」だったり、「植物学者の人たち向けに蘭を見に行くツアー」など、狭いお客さんに向けての企画で、そういう企画が成功することが多かったということです。


この社長は言います、
「何でもあるは、何でもない」と。

この社長は、「何でも」やらずにカシミヤだけに絞って成功しました。
さらに、それをオーダーメイドで提供しているというオンリー1ぶりです。


「僕らみたいな小さい会社が勝負しようと思ったら、やはり、絞るしかないと思います。」
今後は世界にも販売していきたいそうです。



■年商1億のジグソーパズルだけの会社

東京都にあるシャフト(株)は、ジグソーパズルの製造販売を行っている会社です。
この会社のパズルは、お客さんからいただいた写真から作る、世界で一個だけのオリジナルジグソーパズルで、今年で10期目に入りました。

ネットでパズルにしたい写真を送れば、最短翌日発送、遅くても3営業日でパズルにして届けてくれます。
記念日やプレゼントの他、インテリアとしても人気で、月に1000件もの発注があるそうです。



■キーワードは「特化」

この2社は現在は年商1億円規模ですが、今後さらなる成長が期待できる会社です。

この2つの会社に共通するキーワードは「特化」です。


社会の経済ステージが進むと、「特化」というビジネス形態が生まれてきます。
これは経済的な余裕と、人のニーズや価値観の多様化が進むことで、人がより質の高いモノ(こだわり)を求めるようになるからです。

今は普通にあるラーメン屋さんも「特化」です。
昔はラーメン屋さんというものがなく、ラーメンは中華料理屋さんで食べるものでした。


「特化」は一見、間口を狭めるように思いますが、それは逆です。
特化し、鋭いキリになることで、小さな会社でも既存市場に風穴を開け、成長のスタート地点に立つことができるのです。


これからは「特化」や「ポジショニング」が会社の利益を高め、「どれもぼちぼち」が一番儲からない時代になってきます。


今、調べものをするとき検索サイトで使用するワードはたったの2つか3つです。
「安い」、「早い」などのニーズに関するワードと、商品・サービス名です。
商品に対する専門性や、これといった特徴のない会社やお店は選ばれにくくなってきます。


「まずどこかで1番になる」。

これが今の企業が成長するための鉄則であると思います。


ご参考まで^^



※ポジショニングについてはこちらに動画で解説しています。→



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