今の時代の儲け方~ツールを活用して上場を果たした会社~

がっちりマンデー(2/21放送分)
「こんな時だけど、僕たち上場しました!」


経済界が大ピンチだった2020年、意外にも株を上場する会社が例年より多く、102社もあったとのことです。

新たな儲けのしくみを持った会社がむしろ勢いを伸ばしてるんですね。

そんな今どきの会社の儲け方について考えたいと思います。


■総販売個数1億個のシャンプーの会社
「I-ne」という会社は、2007年に現社長が24歳で創業した会社ですが、昨年9月に東証マザーズに上場しました。

この会社は、シャンプーからヘアアイロンまで美容関連のものを作っているんですが、今期の売上見込みはなんと231億円だそうです。


特に売れているヒット商品は、1本1400円ほどのシャンプーで、春先にしか採れない「白樺の樹液」で作られており、頭皮に潤いを与え、髪の毛にツヤが出るという高級シャンプーで、2015年の発売以来、総販売個数は1億個を超えてます。

ビッグブランドひしめくシャンプー市場で、あのメリットを抑えて国内3位に入ってるそうです。

他にも、昨年3月に発売して、今で350万個を超えてる商品もあるそうです。



■なぜ次々とヒット商品を作れるのか

それは、時代のトレンドを分析して商品開発を行っているからだそうです。

それだけだと当たり前の話なんですが、そのやり方がまさに今どきで、AIを活用しているのです。


このシステムは、全世界にある2000万以上のメディアとSNSの過去2年分から、美容に関するキーワードを集計・分析し、今後トレンドになる要素は何かを予測してくれるんだそうです。

今、世界中で話題になっている要素を調べてくれるのですが、それだけではなく、その要素の今後の予測をしてくれるところがポイントです。

出現フェーズ、成長フェーズ、成熟フェーズ、衰退フェーズなど、そのワードの「旬」を見極めてくれるんだそうです。



最新のトレンドやニーズをとらえ、どこよりも早く商品化する、というのはビジネスにおいて当たり前のことですが、それをAIを活用して行うところがまさに今のビジネスと言えるのではないでしょうか。


しかし、この事例で学ぶべきことはそれだけではありません。

それは、経営において絶対必要なことなのに、多くの会社ができていないことです。


それは、「顧客ニーズを掴む」ということです。


■ほとんどの会社が掴んでいる「顧客ニーズ」はほんの表面的なもの

で、本来掴むべき顧客ニーズとは、もっと細かで、深いもののはずです。


この会社は顧客ニーズをAIによって把握するという、ツールの最高の使い方をされていますが、AIがなくても顧客ニーズを簡単に把握する方法はあります。

それは顧客に聞くことです。


■まとめ

私のこれまでの経験上、ほとんどの会社が顧客に聞くことをマイナスだと思っています。

しかし実際は違います。顧客の評価は確実に上がります。


マイナス面を隠して、都合のいい面だけを見せようとする会社と、

顧客満足度を高めるために悪い面も隠さずに顧客に意見を求める会社とでは、どちらが信用できるでしょうか。


おそらく後者のような会社は、既に十分いいものを提供しているように思いますが。


ご参考まで^^



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奈良の経営コンサルタント 橋本経営事務所 橋本嵩史 



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