もう避けては通れない~データを活かして店の売上が5倍に~

がっちりマンデー(10/12放送)
データを活かして店の売上が5倍に


三重県伊勢市の伊勢神宮につながる商店街にある「ゑびや大食堂」は、100年以上の歴史を持つ老舗ですが、この店がデータを経営に活かしたところ、売上が1億円弱から5億円に拡大したというのです。



■具体策その1
「メニュー看板の並べ方を変える」

飲食店ではよく店頭にお店のメニュー看板を出していますが、この店ではその看板の並べ方を変えただけで入店数が倍近くに増えたとのことです。

「どんな看板をどう並べるか」は、時期や、経験、感覚などで決めていることが多いですが、この店では、お店の入口にカメラを設置して、「看板をどう変えたらどのくらいお客さんが入店したか」を測定してデータを分析したそうです。
その結果、売上を左右する法則を発見したとのことです。

具体的には、「気温によって看板の見せ方を変える」、「雨の日はお肉系・晴れの日は海鮮系のメニューにすると良い」、「若者が多くなる1時以降は魚系メニューの看板にするとお客が増える」などです。



■具体策その2
「食材のロスを削減」

それまで食材の発注量はベテランスタッフが勘と経験で決めていましたが、平均して1年で200万円〜300万円のロスが生じていたとのことです。
そこで、お店のスマホ端末を使って入店客と注文のデータを収集しました。

「お客さんの人数」、「家族・カップルなどどんなグループか」、「何歳ぐらいか」、「どこから来たか」、そしてそれらのお客様が「何を注文したか」をデータ化しました。

その情報に、天気や周囲のイベント、ホームページへのアクセス数などの情報を加えてAIで分析すると、「どのお客さんが、どの時期に、何時頃に多く来る」、そして、「どのメニューを選ぶ傾向にある」ということまで予測できるようになったそうです。


驚くべきはその精度で、1ヶ月の来店客数の予測と実際の誤差は、119名(1日4、5名)だそうです。
予測的中率は97%くらいで、1年先まで、「1日ごとの来客人数」」と「何時に何人来るか」、「その日何のメニューが、どれぐらい注文されそうか」まで予測できるとのことです。
それを元に、食材の仕入れ量を調整することで、食材ロスが8割も減ったとのことです。



■時代遅れを防止する方法
この取組みを行った社長はお婿さん社長で、当初、先代の社長(義理の父)とかなりバトルしたそうです。 
先代の社長は自分のお店の売上が5倍になるなんて思ってもみなかったのではないでしょうか。


多くの人は、自分の知らないことや新しいことには消極的になりがちです。
私も現場でバトルとまでは行きませんが、それに近い場面を経験することは少なからずあります。

今やデータの活用は経営に不可欠です。
AIというと大層に感じますが、大事なのはデータを元に「科学的に判断する」ということではないかと思います。


以前定点カメラでお店のスタッフの動きを分析して利益率を上げたという事例をご紹介しましたが、データは経営のあらゆるところにあって、あらゆるところの改善に活かすことができます。


知ってるつもりが一番コワい~問題点を指摘してくれる会社~→http://htk122.blog.fc2.com/blog-entry-62.html



新しいことに前向きでいられるようにする一番簡単な方法は、本を読むことですね。

本屋さんの新刊のコーナーには話題になっているトピックに関する書籍が並んでいます。
その中から自分が知りたいものを一冊ずつ買って読みます。
忙しい方は、目次を見て、興味のある箇所を中心に読み散らかせばいいと思います。


結局、「知らないからやらない」という場合が多いのではないでしょうか。


ご参考まで^^



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奈良の経営コンサルタント 橋本経営事務所 橋本嵩史 
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