読書メモ:「走馬灯のセトリは考えておいて」柴田勝家

本を読んだので読書感想を書きます

読んだ本はタイトルの通り、柴田勝家著の「走馬灯のセトリは考えておいて」
SFの短篇集。おもしろかったね~。
ハンバーガーちゃんの日記で出てて気になったから買った。表紙とタイトルがいい本は買っちゃうよね。

・オンライン福男
おもしれーWeb記事って感じ。ありそ~~~って感じ。
会社で隠れながら読んでて、笑いこらえるのに必死になるパターンのやつ。
巨大化とか、目隠しでも走るとか、RTAあるあるもあって、おもろ味の幅が広いなぁって感じた。

・クランツマンの秘仏
すき。すげーすき。
「信仰が質量を持つ」ありそ~~~~~~~!!!
話の組み立て。親子三代に続いていく流れ。信仰と狂気。
好きすぎる・・・

・絶滅の作法
滅んだ他文明を再現したうえで生活するの、すっげー楽しそうじゃん。
病気と怪我を心配しなくていいシステムだと、やっぱ戦国~幕末とか、古代中国、古代ローマが見て見てぇよねぇ~!
でもこの登場人物(人か・・・?)ってタガメっぽいんでしょ?昆虫食とか見たらどんな感じなのかな。。。

・火星環境下における宗教性原虫の適応と分布
なに読まされてんの?ってなったけど、輝夜月虫のあたりで面白くなってきたな・・・ってなった。
思考は言語に依存するのでは?みたいな話とかを最近聞いてたから、信仰が言語に依存するのでは?みたいな話かと思ったらおもれ~ってなった。
十字痙攣、おもしろワードだろ。

・姫日記
ゲームのプレイ日記じゃねぇか!!!しかもクソゲーじゃねぇか!!!
昔の2ch小説読んでる感じがして懐かしくなった。

・走馬灯のセトリは考えておいて
生と死、魂とはって感じの話。
ヘルシングの少佐の死に際の「私は私の意思がある限り たとえガラス瓶の培養液の中に浮かぶ脳髄が私の全てだとしても きっと巨大な電算機の記憶回路が私の全てだったとしても 私は人間だ 人間は魂の 心の意思の 生き物だ」って言葉がすきで、その通りだと思って今まで生きてきてる。
生前の記憶とか行動からパターンを解析して、AIとして再構築されたとして、その精度が限りなく高ければ、それはもう人間なんだろうなって思う。
でも今の感じだと全然だよねぇ・・・AIで再現した故人の歌手とかは、まだ冒涜的だなぁって思っちゃうし。
実際こういう世界が来たら、死は今感じている「終わり」というイメージより、「区切り」ってイメージになるんだろうか。そうなると死の概念がよくわからなくなりそう。怖いなぁ。
「推し」は「信仰」で、「信仰」は「酩酊」であるって解説、わかるなぁ。
素面で生きるの、つれ~もんな。みんな何かしらに「酩酊」していたいよな。
最近Vじゃないけど、好きだった配信者(キャスター)さんが亡くなってしまって、読んでて重なると言うか、こんな世界だったらなぁとか思いながら読んでた。R.I.P.なないくん。忘れてやんね~からな!

殴り書いた。活字は脳にいい。
また本読んだら吐き出すと思います。
記憶力が皆無なのでどっかしらに吐き出さないとね。

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