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リファクタリングの考え方を家の掃除に応用する

リファクタリングとは、コードを改善してその品質を高めるプロセスです。例えば、コードが複雑になりすぎて読みにくくなっている部分を簡潔に整理したり、重複しているコードを統合してスッキリさせたりします。これにより、プログラム全体がわかりやすくなり、後々の修正や機能追加がしやすくなるというメリットがあります。

ファクタリングに取り組む際、私が普段、意識しているポイントがあります。

最初に重要なのは、経験豊富なエンジニアと一緒に検討することです。自分だけでは気づかない改善点を、他の視点から発見できることが多いからです。また、見積もりの精度が上がり、工数を減らす良いアイデアを得ることも期待できます。優秀なエンジニアは忙しいことが多いため、リファクタリングのような緊急性の低い作業に協力を依頼するのはためらうかもしれませんが、積極的に助言を求めることをおすすめします。外部からエンジニアを技術顧問や業務委託という形で招聘する方法もありえます。

次に、どの部分を修正するべきかを見極めます。普段よく使う部分や目につく箇所などのうち、効果が高く、短時間で修正できる場所から手をつけます。反対に、普段触らない箇所や修正しても効果がほとんどない箇所、修正に時間がかかる箇所は後回しにします。

リファクタリングを進める際には、完璧を目指しすぎず、8割の完成度を目標にしてざっと修正するのが良いです。これは、バグを恐れずに荒っぽい作業をするという意味ではなく、一度にすべてを終わらせようとせずに、段階的に少しずつ進めていくということです。こうすることで、短時間で成果を出すことができ、忙しい中でもリファクタリングに取り組む時間を確保しやすくなります。さらに、早い段階で改善の効果を実感できるため、モチベーションも維持しやすくなります。(また、コードレビューの負担を軽減する効果も期待できます。)

家の掃除への応用

この考え方は、家の掃除にも応用できます。

掃除を始める際、まずは 経験豊富な掃除の達人 からアドバイスをもらうことをおすすめします。例えば、ハウスキーパーや掃除のプロの意見を聞くと、自分では気づかない効率的な掃除方法を知ることができます。こうしたアドバイスは、掃除の質を向上させるだけでなく、時間と労力の節約にもつながります。しばらく前になりますが、自宅に経験豊富なハウスキーピングのプロを招き、コンサルティングをお願いしました。タイムフィーは3時間1万円と安くはなかったですが、プロの視点で自分の家に合わせた意見をもらえて満足でした。実作業を依頼していると時間が足りませんが、コンサルティング中心なら1回3時間で十分でした。

次に、 掃除すべき箇所を見極める ことが大切です。基本的には、普段よく使う場所、目にする場所から取り掛かると良いでしょう。これにより、短時間で効果が出やすく、ベランダ全体の印象が大きく改善されます。逆に、普段目につかない隅や、掃除してもあまり変化が感じられない場所は後回しにして、まずは効果の高い箇所に集中しましょう。例えば、クローゼットの奥の方のダンボールの中の整理より、普段出入りしているときに目につくベランダの埃を拭き掃除するほうを優先します。

掃除の進め方としては、 完璧を求めすぎず、まずは8割の完成度を目指す ことがポイントです。すべての汚れを一度に完全に取り除こうとしたり、片付けを一気に終わらせようとすると、年末の大掃除まで手をつけられず、ほぼ放置になってしまいます。あるいは、時間がかかりすぎてしまい、途中で疲れてやらなくなってしまいます。しかし、まずはポイントを絞ってざっと掃除してしまうと、意外と満足できる仕上がりになっていることが多いです。そして、タイミングを分けてさらにもう1段階レベルを上げたり、範囲を広げて掃除するというアプローチを取ると、効率的に進められます。しつこく繰り返すことで、結果的に完璧に近づけるのです。


リファクタリングの考え方は、家の掃除にも役立ちます。掃除でも、優先順位をつけて、完璧を求めすぎずに少しずつ進めることで、短い時間で大きな効果を得ることができます。

掃除を終えたときの達成感は、リファクタリングを終えたときの満足感とよく似ています。どちらも、気になっていた部分が徐々に改善され、すっきりした状態になるからです。忙しい日常の中で、効率的に作業を進めるための考え方を活かし、家もコードも整えていきましょう!

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