読了:思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方

読了:思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方
細谷 功 (著)

【概要】
ーー知識とは過去に(自分自身を含む)「誰かがやったこと」や誰かがまとめて形に残したものであり、「過去の集大成」といえます。これに対して思考力は、新しいものや自分なりのもの、つまり「違うもの」を生み出すための能力であり、変化が激しい時に特に重要になるのです。

【所感】
なぜ、思考力が必要なのか。

仕事に必要な3つの力
心:知識力
技:思考力
体:対人感性力
のうち、「技」について述べられた本だが、
「技」を活かすには「心」も「体」も大事だという。

今はVUCAと言われる変化が激しい時代で、思考力の重要性が相対的に上がっている。

特に印象的だったのは2点。
・具体と抽象を往復しながら思考力を常日頃から鍛える。
具体と抽象のそれぞれの特徴、メリデメと理解する。
帰納的推論(具体から抽象へ)、演繹的推論(えんえきと読むそうです。中小から具体へ)双方を駆使して、個別の自称をお互いに適用していくことで思考の応用範囲を広げられるようになるといいます。

・疑う心を持つ
「そもそも」といった前提条件を疑うという部分。
自分は特にここが弱いと感じる。
これがないと、いったんそのままを受け入れて、
その中でどうにかしようとしてしまうイノベーションとは程遠い仕事になってしまったりあるいは、イエスマンといった思考に近づいてしまう。
前提が違うと推論があっていても、間違った結論にたどり着いてしまうというのは経験からも大きくうなづける
事実をできるだけ偏見を持たず、俯瞰し、ありのままに見ることを心掛けたい。

生成AIが世に出てきているが、結局それを使いこなせるかどうかはプロンプトを指定する人間の思考力が土台になっており、使いこなせる人とそうでない人が明確に分かれそう。
適切な思考力、判断力を養っていきたい。

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