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映画ゴールデンカムイを観てきた


・今朝急に思い立って観てきました、ゴールデンカムイ。漫画はもちろん読んでるしアニメも全部観た。ヤンジャン本誌勢だったので、金塊争奪戦終盤の木曜0時のTLを思い出すと今でも胸がアツくなる。金カム展ももちろん行きました、東京と福岡で。

・そんな大好きな漫画が実写映画化するとの報に手放しで喜べたわけではもちろんない。情報解禁されたのがちょうど最終回目前の時だったから、本誌の情緒的に他の情報が頭に入らなかったってのもあるけど、「漫画の実写化」って成功してる方が少ないイメージが強すぎるので。自分の大好きな作品で大コケしてほしくない、誰だってそう。メインビジュアルが解禁されると「うわ~…」の気持ちと「…お?」の気持ち、心がふたつある~状態。心は『2つ』あったッ!


・以下、映画のネタバレをがっつり含む感想になります。ネタバレ嫌な方は読まないでください。
また、俳優さんのお名前を敬称略で書かせていただきます。予めご了承ください。






・めっっっっっっちゃ良かった。




・内容的には漫画でいうと1~3巻くらいのとこかな。もちろん途中省かれてる話はあったし多少前後する内容もあったが、2時間ちょっとの尺に収まる無理のない原作改変で素晴らしいなと思った。それこそ冒頭の二〇三高地の映像は戦争映画さながらの迫力と緊張感があったし、相手側の目線で見る杉元は化け物じみていた。撃っても刺しても死なない倒れない男が攻め込んできたらそりゃあもう絶望以外の何ものでもない。以降の各戦闘シーンも迫力抜群でかなり引き込まれた。俳優さんもそれぞれ表情や声の出し方というかトーン、所作がキャラクターそのものですごい。ビジュアルも三次元を二次元に寄せたんじゃなく、二次元を三次元に寄せたという感じでよかった。

・白石かなり良かったな~!!!!白石の存在って、ゴールデンカムイという作品がゴールデンカムイであるために一番大切なのかも。白石がいることで緩急が生まれる、いい意味で。戦闘シーンばかりが続くと疲れるけど、そこに白石が出てくることで心が休まる。
「白石、お前だったのか。いつもほっとさせてくれたのは。」白石は、得意気に片目をつぶったまま、うなづきました。
白石と杉元が川に落ちるシーン、あれ矢本悠馬が「代役立てずに俺らでやろうぜ」って持ち掛けて山﨑賢人が乗ったって話を聞いてめっちゃ白石じゃん!ってなった。もちろんその情報を得たのは映画を観た後なので、それを踏まえてもう一度観たい。杉元救出作戦の時にアシリパさんと握手するシーンも良かったな。語彙力のないオタクだから良かったとしか言えないんだけど良かったんだよ、なんか。

・玉木宏演じる鶴見中尉を大画面で観たくて映画を観に行ったと言っても過言ではない。すごい、鶴見中尉だ…。宇佐美に見せてあげたい。見たら時重、イッちゃい…ますがね。玉木宏って声優やらすと玉木宏でしかないけど、鶴見中尉は鶴見中尉すぎて怖いくらいまである。ロウソクボリボリしちゃおうか。カチカチカチカチカチ
一番すげえ!!!!って鳥肌たったのは、馬ぞりで逃げる杉元たちを鶴見中尉が追うところで、馬が矢でダメージを受けて体勢を崩し落馬するも転がりそのまま走り出すシーン。こんな完全に再現されることあるんだ!?!?

・ゴールデンカムイで月島が一番好きなキャラクターなので、正直自分の中で実写の月島を月島として受け入れられるかどうか不安だった(めんどくさいオタク)。結果、良かった。月島の、あの何の希望も夢も持ってない、この世の全てに何の期待もしていない目が表現出来る人間っているんだ。すげえや…。加えてあの無感情な「はい」。すげえわ、月島じゃん。早く鯉登少尉の世話をさせたいよ。
馬ぞりの上での戦闘シーン、月島の強さが見れる改変で良かったな。180㎝の月島怖すぎる。

・主役の話全くしてなかった。山﨑賢人演じる杉元。
すげえよ、もう杉元にしか見えなかった。冒頭の二〇三高地でカメラ目線で「俺は不死身の杉元だ!」って言い出した時はさすがにマズったか…?って一瞬後悔したけど杞憂も杞憂だった。表情はもちろんなんだけど殺しを厭わない時の目、アシリパさんと話す時の目、カワウソの頭を食べさせられる時の目…全部ちがう。戦前の回想シーン、ただの山﨑賢人が一瞬出てきてふふってなったけどそれだけ杉元が王道のイケメンってことなんだよね。杉元の顔がいいのは菊田さんも言及してたしね。「ノラ坊の顔には品がある」って。映画に出てないキャラの名前を突然出すな。
杉元の戦闘シーン、冒頭の二〇三高地での無双はもちろんヒグマとの戦闘、尾形との戦闘、第七師団に捕まってる時の二階堂との戦闘、馬ぞり上での戦闘…全部凄かった。ヒグマ怖すぎ。なんなら第七師団より全然怖い。でかくて怖い、でかこわ。馬ぞり上の戦闘はvs二階堂が一番アツかった。漫画読んでるし展開は知ってるはずなのに「か、勝てるのか…!?」という緊迫感、目まぐるしく変わる攻防にヒリつくこの感じ、最高でしかないな。

・アシリパさん。凛々しいアイヌの少女役に成人女性…?って当初は思っちゃったけど、山田杏奈は年齢設定の壁をブッ壊してきた。もちろんいい意味で。変顔含めて表情も所作もアシリパさんだった、すごい。幼少のアシリパさんとレタラのとこ、ちょっと泣いちゃったな…。子役の子の泣きの演技が良すぎて。子役といえばオソマちゃんかわいかった。


・ちょっとダラダラ書きすぎてるのでこのへんにしとくか。2000字超だよ。あ!でもちょっとエンドロール後のシーンの話だけさせて!

・キロちゃんの配役完璧すぎん??池内博之だよね??ちがったらごめん。他の人はわかんない。インカラマッが女狐~~~!!って感じの顔で良かった。
続編がありそうな感じではあるし、あるんだろうけど次も映画だといいなという気持ちと映画だったらあと何本やるんだ…?という気持ち。心がふたつある~。


・完全に主観も主観なただのオタクの感想なので何の参考にもならないけど、映画自体は面白いのでまだ観てない方はぜひ自分の目で確かめてください!

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