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ピリオダイゼーション ~試合期~

皆さんこんにちは。
ジムトレーニングプログラム担当の鈴木です。

先週はスポーツフォームの形成段階にあたる準備期の重要性、必要性をお伝えしました。
今回は、スポーツフォームの維持段階にあたる試合期について過ごし方などお伝えしたいと思います。

試合期の最大の目標はもちろん、スポーツフォームを維持し、試合でパフォーマンスを最大限にする条件を整えること、になります。
つまり、ここでは試合で最高の結果をだすために、具体的な試合の条件に心身を適応(技術、戦術、心理的要素等)させるため、十分な回復をとりながら専門的なトレーニングを集中して取り組んでいくことが重要です。

試合期、というほどですから、どんなトレーニングよりも実際の試合は、最高のトレーニングになります。ターゲットとしている本番に向け、練習試合や記録会を重ね、実際の試合でしか経験できない負荷や緊張感を得ることが出来るでしょう。一つの試合、一つのシーンで大きなきっかけをつかむ選手もよく見ることがあるのではないでしょうか。しかし、これはたまたまきっかけを掴んだというよりは、形成段階でしっかり準備が出来ていたからこそ、チャンスが来た時に力を発揮できていると考えられるでしょう。
しかし、もちろん試合だけ、本番と同じ設定の練習だけでは体力要素が低下していってしまうため、ベースを維持する為の練習もタイミングを見て実施していくことも必要です。

ここでポイントがあります。
それは、シーズンイン=試合期ではないということ。

人によって準備の度合いも差がある、もしくは実力に差があれば、準備期や試合期とする時期に差ができるということです。
例えば、全国大会で戦う為に、既に実力的には全国大会に出場できる実力があるA選手と、出場できるかどうか当落線上にあるB選手では、微妙に調整は異なると思われます。B選手はまずは予選を勝ち抜かなければ次がないわけですから、A選手よりも早くスポーツフォームを形成する必要があるのです。つまり、A選手はまだ70%ほどの出来でも全国への予選を勝ち抜けるのであれば、B選手と同じタイミングでスポーツフォーム形成の時期を計画する必要はないのです。

自分、もしくはチームが最も結果を出さなければならない時期はいつなのか、そこを考えるだけでも、いつから準備をして、いつぐらいからパフォーマンスを最高に保つ時期にするのかを考えることができるようになると思います。

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