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HSPが現世(うつしよ)を生きるのに鎧を纏う理由

プロの整体師の人達に技術を教えられている、凄腕整体師の先生の施術を、一度受けたことがあります。

この方は「体から性格を見抜ける」という特技をお持ちで、色々な部位に触れながら相手の特性を掴める方でした。

その先生曰く「体は環境に適応するので、体を見れば生き方や性質が掴める」とのこと。

ドキドキしながら30分ほど施術を受けたあと、「帽子さんのはものすごく内向的。でもそれだけではやっていけないので、後天的に社交の技術を学ばれたのかもしれないですね」と一言。

「なるほどな~」と思いました。

内向的な性格は特性なので、変わることはありません。人前でお話する際は、緊張しますが、今は仕事で必要とあらば、人前で長時間しゃべれるようになりました。

ただし人が多くいるところでは、緊張状態が続くので、その後、家でひとりぼうっと過ごす時間を設けなければいけません。

さて関西人にこよなく愛され続けた漫画、アニメ『じゃりン子チエ』。こちらの作品に鍼灸師の周先生という男性が出てきます。

ぱっと見た感じ、ニコッと笑っているように見えるのですが、実はこれ彼が擬態した姿。

笑顔のペルソナをつける以前の若き日の周先生は、殺気と緊張感を漂わせ怖い感じ。

周先生の内面を知っている旧知の友の花井拳骨先生は、「あの笑顔は、周が繊細な自分を守るために身につけたものや」と語る場面も。

一見、天真爛漫に映る人が、実はめちゃくちゃ繊細で配慮の塊で、気苦労が多いというのはよくあること。

僕が仲良くなる人は、たいてい上記のタイプです。

HSSという新たな定義によって「これ私だわ」と当てはまり、心が少し楽になった方はたくさんおられるでしょう。

心にダメージを受けやすいHSPがこの世を生きるためには、後天的なキャラをインストールして擬態したり、自分に備わっている一部を拡大して全体化するのは、結構なあるあるかもしれないですね。


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