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贈与は暴力⁉ハンディキャップ原理から自己愛者の暗黒面を分析「相手に奢るのは威嚇的対人操作だった!?」

自己愛者の研究家を自称している僕だが、彼らの中には頭の切れる人間も多い。「よくもまあそんな腹黒いことを考えつくものだ」と呆れつつ感心することがある。

自分の優位性をアピールするため、さまざまな引き出しを持っているのが自己愛者だ。

根底にはなんらかの拭い去れない欠乏感を抱えており「心理的欠乏を埋めたい」という根源的な欲求が行動原理であることも多い。

さて拙著「全HSPに伝えたい!自己愛さん対策&回避術」

こちらの本のあとがきに「自己愛は贈与と共にやってくる」という標語みたいな注意を促す重要キーワードを記した

心優しいHSP、INFJの方は特に気をつけていただきたいのだが、自己愛者は手を変え品を変え有形無形の贈り物をあなたに届け、罪悪感を植えつけ行動をコントロールする。

彼らが頻繁に行う対人操作のパターンとして、贈与が挙げられる。

こういったややこしい行動は、人間だけがするのかと思いきやちがうようだ。

イスラエルの進化生物学者アモツ・ザハヴィ博士の提唱した「ハンディキャップ原理」「ハンディキャップ理論」というものがある。

砂漠で暮らすアラビアヤブチメドリの中で、群れのリーダーは仲間のために餌を運んだり敵がこないか見張りを買って出たりするという。

こういった利他的で、一見優しく映る行動をとる意図は何か?

ザハヴィ博士は「無駄な行動をできるのは、それだけ余力があることをアピールするということ」「自分はこれだけ無駄なことを続けられるというアピールは、暴力であり威嚇である」といった旨の斬新な説を唱えた。

こちらの動画の解説がわかりやすく、好奇心を大いに刺激された。

自己愛者の行動を長年研究してきた僕は、この理論にかなり腹落ちした。

例えば相手に何かをプレゼントしたり、ご馳走したりするという行為は財力のアピールに他ならない。

自己愛者はマウントを好み、絶えず賞賛を求める。その目的を達成できるなら、ときに人が嫌がることでさえ買って出ることも。

贈与をする人が自己愛者とは限らないが、自己愛者の行動に贈与が含まれやすいのは確かだ。

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