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加藤諦三さんが絶望の中に希望を見出す『テレフォン人生相談』

ラジオ番組が好きで、学生時代から色々なラジオを聞いていた。

当時、「叫ぶ詩人の会」のボーカルを務めておられたドリアン助川さんの『ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンベルジャン!』も毎週聞いていた。

今でも『テレフォン人生相談』が好きで聞いているので、人生相談の番組が好きなのかもしれない。

さて『テレフォン人生相談』には、実に様々なお悩みが持ち込まれる。

僕は加藤諦三さんの著書に救われた人間だ。

今でも自宅の書棚には、加藤さんの書かれた本が並べられている。

加藤さんといえば1972年から、実に50年近く『テレフォン人生相談』に出演され続けている番組の看板だ。

人が悩んでいるときというのは、往々にして判断能力が下がっているし、話が長くなるし、視野が狭くなる。

そんな悩んでいる人の心をほぐしながら、「悩みの本質は何か?」を探し当てる加藤さんは名人である。

加藤さんがよく「あなたは多分ナルシストなんです。それによって問題が起きているんです」と言われるが、彼のこの発言で、僕は人間が抱える自己愛の問題に注目し始めた。

こちらは加藤さんが『ナルシストという病』について記した一冊▼

相手の話をただただ傾聴するだけでは、ストレスを軽減できても問題の根本解決にはいたらない。

加藤さんは、時折厳しい言葉を投げかけながらも、相手の中に必ず希望を見出すスタンスを取り続ける。

『テレフォン人生相談』には、毒親、ナルシスト、自己愛人間がわんさか登場するので、たまに「もうこの人の話は聞きたくない」という時もあるが、そんな相談相手でも加藤さんは淡々と相談に乗りながら相手と向き合う。

その根底には「相手に少しでもよくなってもらいたい」という愛情があるのだろう。

僕は加藤さんの
「あなたが認めたくないものは何ですか? どんなに辛くてもそれを認めれば、道は開けます」
という言葉が好きだ。

上記の言葉は、「自己受容することで人生はきっと開ける」という希望を含んでいる。

生きているとときに絶望しそうになることもあるが、「必ず希望を見出してやる」という姿勢を失わなければ人生はよりよい方向に進んでいくと信じている。

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