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感謝と共に手放す

以前書いた、人はキャンドルホルダーだという話。

生きてるうちにキャンドルホルダーにこびりつく色んなものは、何かの経験から、その時の自分に必要だったもの。それがあったから今の自分がいます。

例えば、

人と比較する気持ちがあったから、努力して成長できた。これだけは譲れないという思いがあったから、やる気が出て乗り越えられたことがあった。失敗したらどうしようという不安が強かったから、事前にあれこれ準備していて助かった。

こんな感じです。

当時はそれがあるから自分を守れたり、助けられたりした、大切な気持ちや考え方、価値観。そういったものを身につけることで、問題の本質に向き合わずに済んでいた、ということもあるかもしれません。

ただ、いつのまにかその気持ちがあることで苦しくなってしまう自分に気づいたら、「そろそろ手放そう」というサイン。心の成長や環境の変化などで、そういったタイミングが訪れます。

こんな時私は、どんな理由でそれを自分のキャンドルホルダーの周りに着けたのかを見極めてから、感謝と共に手放したいと思っています。

「お陰で今までなんとかやってこれたよ」「今は、もうその気持ちに頼らなくても大丈夫になったんだ」「今まで私を守ってくれて、本当にありがとう」

そんな気持ちと共に、水にスッと流すように優しく手放して。

少しずつ身軽になりたいなと思っています。



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