教えて!ニュースライブ 正義のミカタ (2021年11月13日放送)の感想

朝日放送テレビ(ABCテレビ)で放送されている番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(2021年11月13日放送)で、気になったことを書いてみる。

■薬不足

日本薬剤師会によると、8月25日時点でジェネリック医薬品の3173品目が入手困難(https://yakuyomi.jp/industry_news/20210831b/)。原因は製薬会社の相次ぐ不祥事。ワンオペなどの製薬業界では許されないルール違反が常態化している。なぜ、ワンオペなどの製薬業界では許されないルール違反が常態化しているのか。それは安すぎる薬の価格。薬の価格は厚生労働省が決定し、特にジェネリック医薬品は低価。少子高齢化により社会保障の予算が増えて、薬の価格を切り下げ。2年ごとに国が薬の価格を改正。これにより、医療費削減できたが、薬の価格が下がったことで、原価割れする薬も出てくる。安く薬を作らないといけないので、コストカットにより、ワンオペなどのルール違反に繋がっている。また、医療費負担を減らすために「ジェネリック医薬品の使用促進プログラム」により、ジェネリックを普及させると、薬局・医師に点数がもらえる。強引なジェネリック医薬品の普及でいろんなところに弊害が出ている可能性がある。

さらに調べてみると、ジェネリック医薬品・長期収載品の原薬の約6割は輸入品。中国・インド・韓国・欧州への依存度が高い。初めて知ったが、これも問題。万が一、何か他国でトラブルがあり、供給が止まってしまった場合に、日本はどうするのか。(参考:https://www.japta.or.jp/wp-content/uploads/COVID-19.pdf

他にも、国が薬の価格を決めてしまっているため、新薬を作っても価格を自由に決めれないし、新薬を作るための研究助成金も、他国と比較すると、かなり少ない。新薬を作っても見返りがほとんどない。日本では新薬を作るための研究が難しいので、お金を出してくれる国に研究者が渡ってしまうことにもつながる。こうなってくると、日本は他国から薬を買うお客様になってしまう。

■日本の無電柱化

日本の無電柱化率は、とても低い。ロンドンやパリなどは無電柱化率が100%。日本は無電柱化するどころか、逆に電柱の数が増えている。日本の無電柱化計画では、無電柱化を達成するのに、2700年ほどかかってしまうのは驚いた。あと、日本は地震大国であり、電柱を地中に埋めてしまうのは、問題があるのではないかと思われがちだが、地中に埋めてしまった方が自然災害に強い。無電柱化すると、景観がよくなり、観光客も増える。また、住宅の価値も上がる。国土交通省が、世界に誇れる日本の美しい景観・まちづくりをすすめているが、無電柱化もすすめた方が良いと考える。

日本は無電柱化をすすめるために、2016年に無電柱化推進法、道路法で緊急輸送道路の新たな電柱の占用を禁止しているが、努力義務で罰則がなかったり、規制の対象外となっているため、無電柱化は進まない。また無電柱化には、1kmあたり3億円ほどの費用がかかり、費用負担は、電線管理者、自治体、国(政府)で「1:1:1」になっており、電柱の所有者もバラバラ。ここは国が負担しないと、無電柱化は進まない。電力通信会社からしても、無電柱化はメリットがほとんどないので、現状維持のまま、何も変わっていない。

今回の放送も知らなかったことが多々あり、勉強になった。

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