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「私がおかしいんでしょうか?」 愛憎, 悲恋, 統合. スピリチュアルとインターネットでサヴァイヴする...

スピリチュアルとインターネットでサヴァイヴする(1)200X年〜新しい宇宙の広がり,霊視が違うと感じたときには

ブログで深く重いテーマを取り扱うことは、掘り返して誰かを批判するためではありません。前より少し強く成った心で過去を見つめ直し、自分なりに咀嚼し、空に還す行為なのです。隠し通して来た暗い過去を白日の下に晒すと、消えるのは私ではなく、暗い影でした。サァーッとネガティヴな威力が薄れ浄化が進むのです。

インターネットの広い海では、私は水を得た魚の様でした。先輩からは「砂漠でオアシスに辿り着き、真水をぐいぐい飲み干すような文章」と喩えられ、少し照れたこともありました。

実社会で隠されて来た不完全な私の存在とその抑圧されたエネルギーは、スピリチュアルやインターネットの世界で、新しい宇宙として膨張していったのです。ね、私だけでなく、あなたもそのような霊性の開花を体験しているのではないでしょうか。

そうそう、今思えばあの平成時代は、令和並みに悩みをカムアウトし易い時代だったのかもしれません。SNSの台頭、だけどまだスマホは普及しておらず、「見たい人だけが見る」ということが自然に行われていましたので。

私は当時、決して明るいとは言えないコミュニティ、例えば摂食障害のサークル、自殺志願者向けのチャット、SM愛好者のサイトなどに足を運んでいましたが、広く開かれていた某掲示板より随分治安がよかったのです。
コアなサイトにはインターネットリテラシーの高い人が比較的多く「荒らし行為をする人は無視」という暗黙のルールも大抵は上手く機能していました(人の悩みにつけ込んで営業や勧誘をするような悪質な人物は、サイト主から出入り禁止にされていました)。サイト主やグループのリーダーは素質のある人が成るべくして成ったという感じで、一目置かれていました。

例えば摂食障害歴の長い同年代の、26歳で摂食障害歴12年なんて子が居たのですが、彼女はその界隈でリーダー的存在でした。障害や機能不全家族を隠すどころか、属性の1つを示すアイコンとして掲げているのです。炭鉱のカナリアだった女性たちは、パソコンのウィンドウを開けて自由に羽ばたき始めました。

似たような病歴を持つ同世代の活躍を目にしながらも、馬鹿に生真面目で臆病だった私は「リアルの知り合いに知られたら怖い」「私は大袈裟に書き過ぎてはいないか」「悲劇のヒロイン、不幸自慢になってはいないか」という不安や罪悪感がもたげて苦しんでいました。

もしかして親は何も悪くなく、私が極端に変わっているせいで肉親ですら私をとても愛せなかった、その結果が“あれ”だとしたら?

「違う、そんな思考パターンにはまるから、抜け出すのが遅れたんでしょう。『そう私が悪かった、だからこれからはひっそりと暮らしなさい、私。これは自然淘汰だから』と過度に戒めることで、支配者にエネルギーを与えて来たのよ。ねえ水鏡、あなたは空海先生に霊視され、『違う』ってはっきり分かったでしょ?霊視が違うと感じたときには、そもそも人に訊かなくても自分の意思は固まっているのよ」

これは天使の声でも悪魔の囁きでも何でもない、内なる私の声でした。

スピリチュアルとインターネットでサヴァイヴする(2)「俺を怒らせるおまえが悪い」 愛憎,悲恋,カサンドラ

そんなある日、彼氏との関係性に悩む若い女性からご指名がありました。

「あの、上手く説明出来るか分からないのですが。私、頭悪くて」

こういった前置きをして、拙い言葉であっても出来るだけニュートラルに伝えようと努める子を私は好きでした。

「彼氏がですね、『おまえは頭がおかしい』『俺はボーダーの被害者だ』と言うんです。あの、恥ずかしいんですけど、私と彼氏はハロワの職業訓練で知り合ったんです。私は学歴もないから訓練してもただのバイト生活に戻っちゃって。彼氏は鬱がまだ治っていないからって働かないんですけど、おまえが心配だからとか言って私の部屋に泊まって、増えた分の光熱費も払わないんです」

こういったご相談、今思えば、平成時代の隠れあるあるだったのでしょう。働かない・働けないでいる20代から30代。軽い鬱病、重い鬱病。非正規雇用、学校を出てからフリーターの、或いは一度正社員を辞めてしまって自信がない女の子たち。彼氏に嫌われたくないから避妊しない。パートナーがだらしなくても、別れたらもっと未来が見えないから別れるのが怖い。リストカット、アームカット、オーバードーズ、ボーダーライン(境界性パーソナリティ障害)。しかし、自業自得だとか、かまってちゃんだとか決めつけずに耳を傾けると、実は別の深刻な問題で苦しんでいることが分かったり、実は驚くような素敵な才能を秘めていたりと、まるでパンドラの匣を開ける様でした。

彼女は語り始めました。

バイト先にまで彼氏が迎えに来るようになって、私もゆっくりしたいからしなくて大丈夫って言ったら「そうやって別れるつもり?」と怒るんです。そんなつもりないし、逆にしつこく言われたら別れたくなることが伝わらないんですよ。

それで彼氏は「働き出したら俺の方が稼げるから安心して。前の会社で年収---万だった。俺はアスペルガーで理解されなかったから辞めたけど、頭は悪くない」が口癖なんです。まあそれは本当みたいで私にとっては確かにすごいんですが。ASDの女性の友人も居ますし、偏見は少ない方とは思うのですが。彼個人の人間性というのですか?何か違うっていうか。

毎日彼氏にご飯作るんですが、ずっと家にいる彼氏に簡単でもいいから作って欲しいのに「結婚してからは子供に食べさせるでしょ。その練習」だとか「もうすぐ専業主婦になれるから」とか。それに反論するのも面倒で。でも、元を取ってやろうとか考えてる私も悪いんですけどね。でも、許せないことがあって。

※加筆修正中のため閉じています🙏

昨日、料理中彼氏に「今、何時?」って聞いたんです。彼氏、携帯見てたから分かると思って。

そしたら、急に「今、暇人って言っただろ!何様のつもりだ」って、聞き間違えして勝手にキレて、私の部屋の物に当たり始めたんですよ!蹴ったり物を破壊したり。壁に穴が開きました。「今何時って聞いただけ」と何回伝えても「嘘つくな。それで騙されると思うか?俺を馬鹿にするな」と。

そのあと2時間くらい「俺の言うことは100%正しい。おまえが嘘をついている。おまえは頭がおかしい。おまえが俺を怒らせたせいで壁が壊れたし、手に怪我した。慰謝料払え!反省しろ!弁護士雇って訴えるぞ」と言っていました。

もう呆れて「弁護士挟んでくれたら助けるけど、困るのそっちじゃない?私が反省することがあるとしたら、時間を訊いたこと?・・・分かった。Twitterで皆んなにアンケート取ってみようか」って訊ねたんです。あ、私、Twitterフォロワーが2000人位いるんです。実は私もスピリチュアルが好きで、趣味でやってます。え、すごくないですよ全然!!

で、パソコン立ち上げようとしたら「やめろ!俺に恥をかかせる気か」「病院に知られたら、もう行けなくなる」「俺の人生狂わせる気か?」「脅しだ」って騒ぐんです。

彼氏は自分が理不尽なこと言ってるの、多少は分かってるんでしょうね。それでも「俺を怒らせたおまえが悪い」ってことなんでしょうかね。ははは・・・。恐ろしい。そもそもは彼氏の聞き間違いなんですけどね。

周りに相談すると、別れろって言われたり、あなたにも問題があるとか言われたりするって予想出来ますよね。分かっているんです。でも私、この歳でアルバイトだし、頭悪いし美人でもないし胸もないから、稼げないでしょうし。1人になるのが不安なんです。やっぱり私が駄目なんですよね。あー、もうすみません。1人でしゃべりまくりですね。意味分かんないですよね?ー

デートDV,ネットとリアル,スピリチュアルって??

私は驚いて正直にお伝えしました。「いや、分かりやすいです!〜〜さん、ご自身のことを説明が下手とか、頭が悪いとか言ってますけど、全然そんなことないですよ!あなたの説明の上手さに私驚きました」

「えっ。まさかそこを褒められるとは!水鏡先生って面白いんですね」

「うふふ、ありがとうございます。お世辞で言ってないというのは伝わりますよね?今のあなたの状況って説明が難しいと思うんですよ。密室で行われていることですし」

「そうですよね!!あ、私先生の性格知ってますから疑ってませんよ。知ってるって言ってもブログでですけど。あー、なんかニュアンスが通じ合うの嬉しい!彼氏と全然違いますもん。あの、よかったら、Twitter見てもらえますか。顔出ししてるので、霊視とかしやすいですかね」

「今開きましょうか?パソコン立ち上げてますから」

こちらの女性のアカウントは、フォロワー2000人、フォローは10人程度という中々濃いものでした。

「私、ネットでそんな感じなんですけど、実際はこんなもんです。それも知らずに、嫉妬されて定期的にボコボコにされてます。笑っちゃいますよね」

あなたは、泣いているのに。そして嫉妬される才能もあるのに。

「彼氏の心を変えるのは無理なんですよね。スピリチュアルでは人の自由意思を変えることは出来ないって知ってるから余計つらいです」

「カード引いてみましょうか。シャッフルしている間、彼を思い浮かべていてください。準備しますね」

敢えてどんな動作をしているか伝わり易いように少し音を立てます。さあ私は、媒体となります。彼ではなく、あなたのエネルギーを映し、占う・・・。私と彼女の空気がキリリと集中し始めたそのときです。

「あ、また来た。勝手に怒って出ていったくせに」

電話越しに、尋常じゃないほどのチャイムの連打が聞こえ始めました。

「怖い」

鍵を持たずに出た彼でしたが、怒りが再燃したのか、部屋に押しかけて来ているようです。

「警察に連絡してもいいと思いますよ。〜〜さん、夕食食べていなかったら鍵閉めたままドアガードもして、少しだけでも食べた方がいいかも」

(警察が到着し、2人とも話を聞かれ、女の子まで疲れ切ってしまうということもありますから)

・・・私自身、張り詰めていたのか、この後の記憶がいまいち残っていません。彼女と警察が繋がることが出来、一旦ホッとして過食をしてしまったのかもしれません。

でも確実に分かること、彼女はその彼と別れた後、新しい恋人に溺愛され、まもなくご結婚されました。私自身もまた。

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