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"真面目な性格" は良しとするか。それとも。



四年前、就活で面接を受けた際「長所は何ですか?」と聞かれた時に、自信満々に「真面目なところです!」と答えたのだが、四年が経った今、実は"真面目"って全然長所ではないんじゃないかと思い始めている。



私は母子家庭で育ち、ヤンチャをしていた姉とは正反対で、レールに沿った規範的な人生を心掛けて生きてきた。


学校の宿題はほとんど欠かさずに提出してきたし、テスト前は家に籠って勉強三昧だった。


母親を困らせたくない一心で、志望していた公立の高校へ進学し、手に職をつけたいと思い、試験を受けて公立のこども園で保育士として働いてきた。


子どもたちの先生として過ごしていく中で、やはり子どもたちの規範とならなければいけないという思いもあり、以前よりも真面目に生活するように意識をしてきた。


でも、ふと思った。


"ズルをしてはいけない" "ルールを破ってはいけない" そんな固い考え方に捉われて、狭い世界で生きていく自分の人生っておもんないなあって。


個人的に思うことは、結局何事も上手くいく人って、物事を柔軟に捉えることが出来て、程よく手を抜いて、周りの人の力を借りながらやっていける人だということ。


今思い出した話なのだが、大学の友達と公務員試験を受けることになった時のことだ。


私は、試験が始まる半年前からコツコツと勉強をし、教科書を端から端まで読み漁って、覚えようと必死だった。


その一方で友達は、試験の2週間前から勉強をし始め、それまでは遊び尽くしていたのだ。


結果的には2人ともその公務員試験に合格したのだが、その時に私は、これまでの努力は何だったんだろうと落胆したのを今でも覚えてる。



周りには要領が良い子が沢山いて、私もああなれたら楽だろうなあ、と思いつつ性格なんてすぐに変わる訳がない。


もちろん、真面目な性格で良かった時もある。待ち合わせの時間に遅れた経験がほとんどないことは、自分の中でちょっとした自慢である。


ただ、やはり大人になればなるほど、要領が良くて多少不真面目に生きている人が得するようになっているのかなあ、と思う。


もし自分に子どもが産まれたら、もちろん常識やルールなど、基本的なことはしっかり伝えていくつもりだが、生きていく上で必要な打算やちょっとした逃げ道なども教えてあげたいとも思う。


なんて、こんなに長々と語っている時点でまだまだ自分は"真面目"から抜け出せないのでしょう。




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